【IoTおすすめ本】大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025-「T」を起点にバリューを織り込め- (B&Tブックス)

IoTおすすめ本】大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025-「T」を起点にバリューを織り込め- (B&Tブックス) – 記事

「儲け」の構造が変わる!主要11業種のIoT取り込み戦略と注目企業勢力図。

内容紹介

自動車や農業、建設など12業種のIoTバリューチェーンを定義し、進化のプロセスを分析して綴る。市場勢力図がどう書き換わり、ビジネスモデルに応じてどの部分に発展の可能性があるかなどを明快に示す。IoTビジネス推進の方策をわかりやすく指南する。

はじめに
1990年代のインターネットの黎明期、シリコンバレーでインターネットの先駆者から話を聞いた。「インターネットは始めに情報を動かし、人を動かし、モノを動かし、社会を動かすようになるだろう」という趣旨の話だった。それから20年、予言は完全に的中した。今や世界中の人が情報の多くをインターネットに頼り、インターネットの情報を見聞きして動く。そして、センサー革命と共にインターネットが本格的にモノに接続されることになった。情報や人の動きが文字通り革新されたように、これから10年間くらいの間に、モノの動き、モノづくりも革新されることになるだろう。

IoTが何をもたらすかは過去のインターネットの影響から予測できる面も少なくない。まず、無駄が排除される。本書でも述べている通り、どんなに入念に計画され精緻に作られたモノでも、構造的に生まれてしまう無駄がある。例えば、作る側には見えないユーザーのニーズがあり、ユーザーには見えない作る側の意図がある。作る側にも見えなかったモノの側面がある。さらに、これまで単体で機能していたモノが他のモノや情報と連動して機能するのが当たり前になる。こうして、どんなモノにも今まで見えなかった無駄が浮び上がってくる。当然、付加価値も生み出す。生産サイドでは効率性を高めてロスを減らし、顧客サイドではエンドユーザー向けのサービスの品質とスピードが上がる。
 
2017年度、日本企業は好業績を上げたが、中身を見ると業態によって収益のレベルが一様ではないことが分かる。ITの取り込み方が深いほど収益率が高いように見えるのだ。こうした傾向は、今後ますます顕著になり、IoTの取り組みの巧拙やスピードで企業の力に埋め難い差が付くことになるだろう。製造業のシェアが大きい日本ではその影響がひときわ鮮明になる可能性が高い。一方で、IoTを上手く取り込めば、これまで押され気味だったIT産業に対して捲土重来を果たせる可能性も十分にある。ただし、そのためには、ビジネスモデルはもとより、企業としての本質的な体質改善が不可欠だ。

本書は、こうした理解から、製造業を中心とした日本企業がIoTを追い風とし、いかにして次世代に向けた成長ステージに乗るかを問うことを目的としている。第1章では、色々な分野で普及しているIoTの動きを概観し、第2章ではIoTの技術サプライチェーンに沿って活躍する企業の様子を追った。その上で、第3章の前半では、IoTの市場構造と勢力図を重要なビジネスモデルに基づいてマップ化し、後半では企業戦略に影響を及ぼすトレンドを指摘した。最後に、第4章では、3章までの流れを受けて、日本の企業と政策が取り組むべきポイントを10項目にまとめて示した。本書が、日本がIoTを上手く取り込み次世代を切り拓く一助になることがあれば筆者としてこれ以上の喜びはない。

本書については、新日本編集企画の鷲野和弘様にお世話になった。企画段階からのご支援について心より御礼申し上げる。
 
本書は、株式会社日本総合研究所創発戦略センターの木通秀樹君との共著である。モノづくりと制御に精通したIoTの申し子のような木通君の知見無しに本書の執筆は成り立たなかった。心より御礼申し上げる。

最後に、筆者の日頃に活動に対して、ご支援ご指導を頂いている株式会社日本総合研究所に厚く御礼申し上げる。

2018年初春

井熊 均

Nikkan Bookstoreより: https://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00003283

目次

  1. 第1章 広がるIoTの世界(AIの虚実とIoTのリアリティあらゆる分野に広がるIoTの世界)
  2. 第2章 新旧勢力が競い合うIoT市場(IoTの技術サプライチェーン機能毎に見たIoT企業の活躍)
  3. 第3章 2025年のIoT市場構造(IoT市場の勢力マップ―IoT市場の7つの主戦場IoT市場での事業展開トレンド)
  4. 第4章 2025年に向けて取り組むべきこと(強い「T」を磨き出せIとTの提携を加速せよ ほか)

書籍情報

書籍名 大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025-「T」を起点にバリューを織り込め- (B&Tブックス)
著者 井熊 均
販売開始日 2018-03-27
金額 ¥1,944(本記事記事公開時点)
ページ数 184
出版社 日刊工業新聞社

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情報の更新: 2018年05月30日現在

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