【IoT用語集】産業用ロボットとは?

【IoT用語集】産業用ロボットとは?

IoT用語集】産業用ロボット

はじめに

産業用ロボットとは、製造現場などで人間の代わりに作業を行う機器のことです。主に工場などの製造業で使われる製造業用の機器が主です。

製造業以外では、建築現場や農林水産業で使用される機器、オフィスで使用される機器があります。

産業用ロボットの区分

産業用ロボットの区分は、主に以下の4つの区分があります。

  • 垂直間接型
    人間の腕のようなかたちをした機器で、メインで使われている機器です。搬送、組み立て、塗装、溶接など多彩な用途で使用できる構造になっています。

  • 水平間接型
    水平方向にアームが移動する機器です。部品の押し込む作業や高速で物を搬送させる作業に向いている構造です。

  • パラレルリンク型
    例えると、UFOキャッチャーのキャッチする部分のかたちに似ている機器です。ハイパワー、高精度なので、垂直関節型では難しい電子部品などの小さい部品の搬送、組み立て、整列などの作業に向きます。

  • 直交型
    1軸移動のみの単純な構造の産業用ロボットです。直線的な動作しかできませんが、ピック&プレイス、搬送、商品の検査作業などで使用しています。

産業用ロボットの使用領域

産業用ロボットが一番多く使用されている領域は、圧倒的にクルマ・クルマ部品で、約35%を占めています。

クルマの領域では、主に重たいパーツの運搬や、溶接などで使用しています。

次に多い領域は、電子部品で2000年代のIT革命が契機となり急速に使用が増えています。その次に多い領域は化学・非金属、機器・金属、食品・飲料と続きます。

産業用ロボットの歴史

産業用ロボットは、1980年代に普及しはじめていきました。

1970年代までの日本は、高度経済成長期時代で製造業などでは投資や人員の拡大で成長していましたが、オイルショックに遭遇し拡大重視から効率重視に変わりました。

投資や人員の拡大を抑制するために産業用ロボットが製造業に普及していく契機となりました。

1990年には、日本が占める世界シェアは88%になり、日本の産業用ロボットが数多く生産され、様々な場所で日本の産業用ロボットが使用されるようになりました。

バブル経済崩壊とともに不況が原因の投資の大幅削減などで日本の産業用ロボットの生産台数は激減しました。

2000年代は、IT革命が起こり電子部品の重要が急増し、2000年には半導体の生産のための投資が急増して、産業用ロボットの生産台数は過去最高になりました。

リーマンショックで出荷台数が激減しましたが、2011年以降は生産台数が増えています。2011年以降に生産台数が増えている理由は、中国などのアジア圏の製造業の投資の拡大が主な要因で輸出の比率が増えており、国内製造業の衰退とアジア圏の製造業の拡大という問題があります。

産業用ロボットの世界シェアは?

産業用ロボットの世界シェアは、日本が1位を維持し続け、約60%のシェアがあります。

主なシェアがある、日本の産業用ロボットメーカーを挙げます。

  • 安川電機
    安川電機は北九州に本社を持つメーカーで、産業用ロボット事業は1980年代にスタートしました。クルマ向けに強みがあります。

  • ファナック
    ファナックは工作機器と産業用ロボットの専業メーカーで、4大産業用ロボットメーカーの一つです。航空宇宙、クルマで、垂直間接型が得意なメーカーです。

  • 川崎重工業
    川崎重工業は、船舶、鉄道車両、オートバイで有名な会社ですが、産業用ロボットの生産も行っており、50年の歴史があります。

    クルマの溶接機器での実績がありますが、近年では産業用ロボットの需要が増えている医療・福祉に力を入れはじめています。

  • 不二越
    不二越は東京に本社置く、産業用ロボットや切削工具、ベアリングの生産を主とするメーカーです。1970年代に産業用ロボットを開発し、クルマ用製造ロボットがメインです。

  • エプソン
    エプソンはプリンタ、時計メーカーで有名ですが、産業用ロボットも生産しています。当初は、自社の時計生産のために開発した時計組立の機器がきっかけで産業用ロボットの生産を始めました。小さな精密機器が得意です。

産業用ロボットの今後

産業用ロボットは、今後も大幅に拡大すると予想しています。

今まで産業用ロボットは、主にクルマの分野で使われていましたが産業用ロボットが小さくなり、中小企業の小規模な工場や、食品、医薬品などの産業でも使われはじめています。

日本では、少子高齢化で働き手の激減が懸念され、その解決手段として産業用ロボットの重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。

まとめ

産業用ロボットとは、製造業を中心に人間の代わりに作業を行う機器で日本は世界シェア1位を占め、今後も市場拡大は間違いないです。

産業用ロボットの用途は、当初クルマが主でしたが、機器が小さくなりクルマ以外の、医療、食品での使用が多くなっています。

これから問題になる少子高齢化での働き手不足解消のために産業用ロボットは、今後もますます重要になってきます。

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