【IoT用語集】CESとは?

はじめに

コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show)のことです。毎年1月に、米国ラスベガスで開催されます。主催者は全米民生機器協会(CTA、旧全米家電協会)です。

1967年に第一回がニューヨークで開催されて以来、開催場所をラスベガスからシカゴと移し、年二回開催されていましたが、現在はまたラスベガスで年一回の開催となっています。

全米最大の家電見本市にしてラスベガスで行われる見本市として、最大規模のものとなっています。2017年の会場はラスベガスコンベンションセンターで、23万平方メートルの巨大な会場で1月に開催されました。

2018年には、コンベンションセンター周辺でのレセプション会場も含め28万平方メートルの規模で展示が行われる予定です。

開催目的と民生機器マーケットの歩み

見本市という性質から世界各国のメーカー・バイヤー・技術者・政府関係者等関係者が一堂に会する機会となっており、商談・販路または商流の拡大・クラウドファンディングを含む商品開発への投資の呼び込み・技術交流・スタートアップ立ち上げの相談・リクルーティングまで、ありとあらゆる民生エレクトロニクスビジネスの交流の機会となっています。

2000年代初頭にCOMDEX(Computer Dealers Exhibition)を事実上吸収してから規模が拡大し、コンピューター関連の出展者の割合も増大しました。それ以来電機関連産業からの参加割合は少なくなっており、現在では全産業からの出展参加が見られます。

2010年前後からは、中国・韓国のメーカーの巨大出展ブースも話題になり日本以外のアジア市場の発展を象徴する現象がCESでも見られるようになり、2015年には上海でCES Asiaが開催されるまでになっています。

基調講演に象徴されるマーケット動向

新商品の発表をCESで行う例も過去には多く、広報・エヴァンジェリスト・メディアのイベントという側面も強い見本市です。

Key Note=キーノート・基調講演においては、パソコン・情報機器に注目が集まった1995年から2008年までの長い間マイクロソフトのビル・ゲイツも講演を行っていたように、産業動向の現在動向を観察し、見通しを予測するうえで、CESは重要な意味を持っているとされます。

2017年のCESでは基調講演にインテルのクルザニックCEOがトップバッターとして登場、日産のカルロス・ゴーンCEOも基調講演を行っていることに象徴されるようにIoT関連技術開発を支えるチップセットやスマートモビリティ関連ソリューションに大きな注目が集まっていました。

2017年は、ライフスタイルに影響を与えるスポーツファッションメーカーのアンダー・アーマーも最終基調講演に登場しており、製品見本市から、サービスあるいはライフスタイル見本市への進展を象徴するかのようです。

CESの規模と影響力

2017年のデータによると、参加者は18万人以上(うち、海外からの参加が約60000人)、出展企業は3800社(出展関係者の参加は60000人)となっています。

SNSでの影響を見ますと、SnapChatのライブViewは1億3千万以上、Twitterのハッシュタグ#CESは開催期間中で100万とのデータもあります。

取扱品目とその変遷

ニューヨークで始まった当初の、トランジスタラジオ、ホームエレクトロニクス中心の見本市から、現代のIoT・AI時代の品目まで、取扱対象品目は変貌を遂げています。

① 過去CESで初めて発表された商品
ビデオレコーダー・レーザーディスクプレーヤー・コンパクトディスクプレーヤー、ファミリーコンピューター・DVD・ハードディスクプレーヤー・Xbox・ウェアラブル端末など

② 現在の取扱品目
CES公式ホームページによると、2018年の「マーケットプレース」(ショーケースと商談コーナー)での取扱カテゴリーとして、下記が掲げられています。

3Dプリンタ関連・アクセシビリティ関連・AI関連・VR関連・育児関連・スポーツ・スマートシティ・デザイン・ドローン・eコマースソリューション・スマート家電関連・健康関連・ハイエンドオーディオ・教育関連・ロボティクス・自動運転ソリューション・睡眠関連・スマートホーム・大学発ソリューション・ウェアラブル端末

他の見本市との関係

◎世界三大家電見本市としてCESのほか、IFA (ドイツ・ベルリン 主催者 メッセ・ベルリン社)
2017年主催者発表データ

  • 来場者数:253,000人
  • 出展者:1,805
  • 総展示面積:159,000m2
  • メディア:約6,000人
      うちドイツ国外から 2,800人/70か国

◎CEATEC(日本・幕張メッセ 主催者 CEATEC JAPAN 実施協議会)
2017年主催者発表データ

  • 来場者数15万2千人
  • 出展者 667社・団体
      うち海外出展者 199社・団体/22か国
  • 出展関係者21,585人
  • メディア約 1,400人

の2つの大きな見本市があります。各見本市は主催団体も異なり関連性はありませんが、それぞれホームエレクトロニクス中心からソリューション中心となっていること、電機業界中心の出展から全産業の出展者を巻き込んで開催されていることは共通しています。

まとめ

メーカー・ITベンダーが時代を象徴する新製品を発表し、数年ブームが続くといった「メーカーが元気だった時代の見本市」は終わり、スマートホーム・スマートシティ・次世代モビリティといったインフラ、そして個人のライフスタイルに変革をもたらす動きをCESに見る時代となっています。

スタートアップをCESから始めるといった現象にも象徴されるように、ビジネス見本市としてもCESは今後も注目を集めるでしょう。

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