【IoT用語集】AIとは?

はじめに

AI」の由来は、1956年に若手の研究者が集結して開いたダートマス会議においてArtificial Intelligence=「AI」と名づけられました。

会議では、”Artificial”という言葉に人工ダイヤのような「まがいもの」を連想させるニュアンスがあるということで反対意見もありましたが、分かりやすいので「AI」の命名が生き残りました。
最近は、AIスピーカや「アルファ碁(AlphaGo)ゼロ」などAI技術の製品が話題になっています。「AI」は命名の通り、歴史は古く過去には2回脚光をあびています。まずは、「AI」のあゆみからひも解いていきたいとおもいます。

人工知能「AI」の歴史

「AI」の研究は1950年代から始まり今も続いています。その過程でブームと冬の時代を交互に繰り返してきていますので見ていきます。

① 第一次「AI」ブーム

第一次「AI」ブームは、1950年代後半~1960年代に起こりました。この時代では、コンピュータは人間と違って24時間記憶する、計算し続けることが可能な事からコンピュータに作業をさせたほうが有利という考えから始まりました。
最初は、特定の問題に対して回答を提示できるようになった事がブームの要因となります。
しかし、当時の技術では、単なる迷路の解き方といったような単純な仮説の問題類しか扱うことができませんでした。
その例としてよく使われているのが、「肉体はいつか滅びるが精神は永遠」という聖書の一節を英語からロシア語に「AI」に翻訳させ、それを再び英語に翻訳させたところ「ウォッカは美味しいが肉は腐る」と訳されてしまいました。
つまり「精神」が「スピリッツ(蒸留酒)」に変わってしまいました。この話が本当かは定かではありませんが、一気に予算が縮小され10年ほどでブームが終わり一転して冬の時代を迎えました。

② 第二次「AI」ブーム

第二次「AI」ブームは、1980年代に起こりました。コンピューターに「知識」を入れることで「AI」が実用可能な水準に到達しました。「AI」の研究にコンピュータ技術が追いつく事ができたのが大きな理由です。
この時に日本では、「第五世代コンピュータ」と命された大型プロジェクト推進に約550億円の予算がつぎ込まれました。

この時は、「自ら考えるコンピューター」をキャッチフレーズに多くの企業を巻き込んだ一大ブームとなりました。しかし、コンピューターに「知識を与える」ということへの稼働がかかりすぎ困難がつづきました。
その例としてよく使われているのが、41度の高熱がある患者には何をすれば熱が下がるかと「AI」に聞くと、二通りの回答が返ってきました例です。
一つは、「解熱剤を飲ませる」という回答でした。これは正解です。ところがもう一つの回答は、「殺す」という回答でした。理由は、死ねば体温は気温と同じになるということでした。
「AI」に命を救うのが大前提の医療行為の常識などを「知識」として与えるには、数限りなく量があり限界があるという理由で1995年頃から再び冬の時代を迎えました。

③ 第三次人工知能ブーム

第三次「AI」ブームは、2000年代から現在まで続いています。まず、現在は「ビッグデータ」とされている大量のデータを用いることができるようになった事で、第二次「AI」ブームで課題となったコンピュータへ与える「知識」の部分が解決しました。
今回は、新たに「AI」自身が「知識」を獲得する「機械学習」が実用化されました。次いで、「知識」を定義する要素を「AI」が自ら習得するディープラーニング(深層学習)が可能になり「AI」への学習の障壁を下げブームに貢献しました。

現在のAI 

① 「アルファ碁(AlphaGo)」

最初に紹介しましたが、囲碁界トップ棋士の一人である李九段(韓国)との5番勝負に4勝1敗で勝利したことは、世界に大きな衝撃を与えました。

既に、「AI」はチェスや将棋においてトップ棋士に勝利していましたが、チェスや将棋に比べ対局のパターン数が桁違いに多い複雑な囲碁においては、「AI」が人間の能力を上回り勝利するまでには時間が相当かかるのではないかと予想されていました。

それゆえ、アルファ碁での「AI」の勝利は「AI」が格段に進歩しつつあることを世に示したということになりました。

② 音声検索、音声合成

米Apple社の「Siri」、米Amazon社の「Alexa」や米Google社の「Googleアシスタント」などが挙げられます。

また、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」といった、人工知能「AI」を搭載した人型ロボットが実用化されています。

まとめ

「AI」は、技術水準が向上し続けているだけでなく個人、地域社会、国とつながり「AI」ネットワークを作りながら様々な商品・サービスに組み込まれ、活用がはじまっています。
このように、「AI」は私たちの日常の身近な商品・サービスに組み込まれはじめてきており、多くの人が「AI」を一度は使用したことがあるという時代が到来して来ています。

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