組み込み型IoTとスマート照明が堅調~エシェロンの2017年第3四半期決算を報告

当社、エシェロンは本日、2017年9月30日までの第3四半期の業績を発表しました。

会長兼CEOのロン・セージは今期について次のように振り返っています。

「産業用の組み込み型IoT製品の販売が、3四半期連続で増加しました。この好業績を支えたのは、当社の『ロンワークス』のユーザー様です。ユーザー様がネットワークインフラの長寿命化に取り組んだことで、当社は受注量を増やすことができました。こうしたユーザー様はトラブルを最小限にしようと、重要なデータの収集やネット接続環境の改善に積極的に取り組んでいます。スマート照明事業でも、提案型の営業が奏功し売り上げ増に貢献しました。さらに地方自治体様からの公共事業でも多くの仕事を獲得できました。また今期も、非会計原則ベースではありますが、営業費用を前年同期比で10%削減できました。こうしたコスト削減により、1株当たり当期純損失は前年同期比0.11ドル改善しました」

今期の財務状況について

  • 売上:780万ドル
  • 会計原則ベースの営業費用:520万ドル
  • 非会計原則ベースの営業費用:500万ドル
  • 会計原則ベースの純損失:90万ドル
  • 会計原則ベースの1株当たり当期純損失:0.19ドル
  • 非会計原則ベースの純損失:60万ドル
  • 非会計原則ベースの1株当たり当期純損失:0.14ドル
  • 現金投資:2,120万ドル

今期の売上は780万ドルでした。ちなみに前期の売上は800万ドル、前年同期は820万ドルでした。売上が減った要因は、照明事業において新製品への移行期が重なったためです。

まだ会計原則ベースの今期の粗利は57.3%と、前期の56.4%、前年同期の54.7%から改善しました。マージンが順調に増加したのは、製品構成を改善したことと、間接費のコストカットに成功したためです。

今期の会計原則ベースの営業費用は520万ドルでした。前期と前年同期がいずれも560万ドルでしたので、こちらも改善できました。非会計原則ベースの営業費用は500万ドルで、こちらも前期の530万ドル、前年同期の550万ドルから改善しております。営業費用の改善要因は、報酬を減らしたことと、プロバイダー会社への支払額を減らすことができたことです。会計原則ベースの今期の純損失は90万ドルで、1株当たり当期純損失は0.19ドルでした。前期はそれぞれ140万ドルと0.31ドル、前年同期は120万ドルと0.28ドルでした。

非会計原則ベースの今期の純損失は60万ドル、1株当たり当期純損失は0.14ドルでした。前期は90万ドルと0.21ドル、前年同期は110万ドルと0.25ドルでした。損失を減らすことができたのは、主に粗利益率を改善できたことと営業費用を減少できたことによるものです。

外貨建にしている短期の関係会社間取引において196,000ドルの外貨換算損失が発生していますが、会計原則ベースでも非会計原則ベースでも計上済みです。前期の外貨換算損失は253,000ドル、前年同期は74,000ドルでした。

スマート照明(ネット接続型照明)事業について

ニューイングランドの郊外のある市において、IoTに対応したネット接続型のスマート街灯システムが採用されました。このシステムは3,500以上のLEDを自由自在に制御できる機能を備えています。クライアント様がこの事業の選考過程で重視したのは、無線接続の街灯と電気線の装飾電灯の両方をシームレスに制御できるかどうかでした。当社のスマート街灯システムはそれが可能であっただけでなく、省電力やメンテナンス性にも優れていたため、見事この事業を落札できたのです。

カナダ・アルバータ州でもカルガリー駐車場公社が、当社の省エネ照明制御システムを2カ所の駐車場で採用しました。このシステムは予測照明制御機能やセンサーによる管理機能を備えています。例えば「インテリジェンス誘導」は、駐車場内に車が入ってくると照明が明るくなり、さらに駐車場内を通過する車を追尾してライトで空きスペースまで誘導するのです。さらに歩行者用のドアやエレベーターにセンサーを設置して、床全面に敷いたイルミネーションと連動させました。駐車場の利用者が自分の車から駐車場の外に出るときや、逆に外から駐車場に戻ってきて自分の車にたどり着くまでを案内してくれるのです。このイルミネーションは装飾としての演出効果もあります。

北カリフォルニア市からは、LED街路灯改修事業を受注しました。中央管理システムを備え、5,700以上の街路灯を遠隔監視、遠隔管理できます。このシステムが実際に納入されるのは数四半期後になります。

ワシントン州立天文台公園の本拠地であるゴールデンデールでも、当社の照明制御システムが採用されました。300以上の街灯をLEDにアップグレードします。当社の照明システムは天体観測に必要な「暗い空」をつくることができるのです。またエネルギー消費量の75%を節約できるので、クライアント様は4年以内に投資を回収することができます。

組み込み型コンピューターシステムについて

組み込み型コンピューターシステムの販売は、半導体メーカーの監視装置、ビルのオートメーション化、暖気・換気・空調制御の3分野での需要が伸び、3期連続の成長となりました。多くの企業がいま、作業の分析やビジネス成果の向上のためにビッグデータを活用しています。企業は、既存のネットワークを拡張して、自社のシステム内に眠っている価値あるデータの掘り起こしを進めているのです。数千ものエシェロン製「ロンワークス」搭載デバイスを使うことによって、当社の顧客は、こうした価値あるデータの掘り起こしを実現しています。当社はこのように、時間をかけて新しいネット接続テクノロジーの普及を図っています。ご存知の通り、システム関連での投資では「完全な置き換え」はリスクが高いのですが、当社はユーザーに対しそのようなリスクを負わせることはありません。2年前に開発したエシェロン・マルチプロトコルIzoTチップによって「ロンワークス」システムの維持が可能となり、産業IoT(IIoT)のコストパフォーマンスを上げることもできました。企業がIIoTの導入を拡大させ、ロンワークスシステムを活用いただくことによって、当社はますます発展していくことでしょう。

高度テクノロジーについて

当社はこのほど、気象対応型の照明制御システムの特許を取得しました。当社は今年はじめに、ミネアポリスの外れにあるホワイトベアー湖において、このシステムのコンセプトをお披露目しました。このシステムはクラウド型天気予報に連動した戸外照明の制御を可能にしています。悪天候でも最適な明かりを確保し、可視性と安全性を向上させます。

ニューヨーク州のある大都市では、当社の交通量を測定するインサイト・コグニティブ・ビジョンと交通適応型照明システムの実証実験が始まりました。当社は以前にも、同様のシステムの試験運用を成功させています。それでこの実証実験でも、当社のシステムが、他社の複雑なシステムと比べて、より正確でよりコストパフォーマンスに優れていることが評価されるでしょう。

販売とマーケティングについて

今期採用したネットワーク分野に精通したアンディ・ロビットは、世界戦略部を統括することになりました。25年以上のデータ通信のキャリアがあるアンディは、市場規模の拡大が期待できるこの分野において、当社の販売チャネルを開発するでしょう。

また当社は今期、次の4つの主要会議のスポンサーを務めました。

  • IESストリート&エリア照明会議(テキサス州オースティン)
  • アメリカ公共事業協会PWX会議(フロリダ州オーランド)
  • エネルギーサービス連合市場変革会議(ネバダ州ヘンダーソン)
  • RMA APPAキャンパス施設会議(ワイオミング州ジャクソン)

来期(第4四半期)の見通しについて

当社の来期2017年第4四半期の見通しは以下の通りです。

  • 総収入:780万~820万ドル
  • 売上総利益率:54.5~55.5%
  • 会計原則ベースの営業費用:550万~570万ドル
  • 非会計原則ベースの営業費用:510万から530万ドル
  • 会計原則ベースの1株当たり当期純損失:0.24~0.32ドル(発行済普通株式の加重平均株式数は450万株)
  • 非会計原則ベースの1株当たり当期純損失:0.15~0.23ドル(ただし非現金純資産報酬費用として1株当たり0.09ドルを除外する)

当社、エシェロンについて

当社は25年以上にわたり、商用、産業用を問わず、ネット接続、モニタリング、デバイス制御の各分野におけるオープンスタンダード・ネットワーク・プラットフォーム開発の先駆者であり続けて参りました。当社は世界中に1億4,000万台以上のデバイスを展開しています。実績がありスケール感も兼ね備えた当社のソリューションは、顧客の省エネ対策、運用コストの削減、安全性と快適性の向上、システムの効率化を実現するでしょう。当社は現在、2種類のIoT市場に注力しています。1つ目は屋外照明システムに接続したスマート都市とスマート企業の創出です。2つ目は、デバイスメーカーへの支援です。当社のIoT向け組み込みシステムをご使用いただくことで、最新のネット接続製品をいち早く市場に投入できます。当社の詳細についてはこちらにアクセスしてください。www.echelon.com

原文はこちら: Echelon Reports Third Quarter 2017 Results

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