【IoT用語集】Nest Camとは?

はじめに

Nest Cam=ネスト・カムとは、Google 傘下のNest というスマートホーム関連製品のベンダーの製品で家の中をカメラにより監視するスマートホームデバイスです。

ネスト・カムは、監視用ビデオカメラと、カメラとWifiで通信するクラウドサービスでいつでもどこでも常時家の中で起こっていることを把握することができます。次のとおりのサードパーティとの連携により、とくに家の中でも重要な部分や子供・ペットの状況把握についてのソリューションを提供できます。

Nest Labsとは

Nest Labsは、2014年、Googleにより3200億円をかけて買収された会社でスマートホームに関連する製品を開発・販売しています。

Nest Labsが大成功を収めたプロダクトには、ネスト・ラーニング・サーモスタット(Nest Learning Thermostat)があります。この製品は米国、英国、カナダフランスベルギーアイルランドオランダで販売されました。

家中の温度を適切に調整する装置でAIにより、余計な電力・ガス消費を制御することが可能です。遠隔操作・タイマー機能などでつねに家の中を適切な温度に保つことができます。

ネストによれば、この製品によりエネルギー消費を20%削減することが可能で今日までに190か国以上に配置され、40億Kwhの電力を削減してきたといいます。

Nest Labsは、IoTのゲームチェンジャーと言われ、IoT時代の本格到来の幕開けをこのサーモスタットで作ったといえます。

サードパーティとNest Camの連携

ネスト・カムは、Works with Nestという共同開発プログラムに組み入れられており、サードパーティベンダーとの開発に関する協力で家中の安全を監視し、状況を認識するためのソリューションを作り出すことができるカメラデバイスです。

August(オーガスト)、Mimo(ミモ)、Petnet(ペットネット)、Philips Hue(フィリップス スマート照明ヒュー)、Skybell(スカイベル)がネスト・カムとのカメラAPIを通じた連携をサードパーティ製品として発売当初より開始しています。

○ August のスマートロックとの連携 

  • 防犯
    誰かがドアを解錠すると、ネスト・カムによって、映像がスマートフォンやタブレット上のアプリケーションに流され、誰が開錠したのか特定が可能です。
  • サーモスタットおよびカメラ+スマートロックで省エネルギー
    ドアの開閉に合わせて、温度を最適に調整することが可能であり、カメラとサーモスタットで正確に検知した不在時は温度調整を弱くすることなどもできます。

○ Skybellのホームセキュリティシステムとの連携

  • 防犯システム
    スカイベルからネスト・カムの電源をコントロールでます。また、家族全員が外出時には、ネスト・カムで検知されるとスカイベルに外出時の通知が送信され、家の内外の状況について録画が開始されます。

○ Mimoのワンジー&ベビー・モニターとの連携

  • ベビーモニタリングシステム
    赤ちゃんが睡眠中の状況をモニタリングするMimoのワンジー&ベビー・モニターにネスト・カムを連携させます。赤ちゃんが目を覚ますとネスト・カムにより子供部屋の様子がアプリケーションに映し出されます。

○ Petnetのスマートフィーダーとの連携

  • スマートフィーダー・ペットモニタリングシステム
    ネスト・カムにより、ペットが餌を食べている様子を撮影します。ペットネットアプリに写真・動画を送信し、その様子を家族に送信します。

○ Philipsのスマート照明ヒューとの連携

  • 防犯照明
    家族全員が外出しているときにネスト・カムで侵入者と思しき人物が検知されると、照明が誰かが在宅しているかのように点灯します。

さらに、ネスト・カムと連携した保険料割引優遇プログラム「ネスト・セーフティ・リワード」も登場しています。アメリカンファミリー・リバティーミューチュアル保険会社が北米の一部の州でプログラムを取扱い、高額な保険料を199ドルのデバイスでディスカウントできることが消費者に好感をもって迎えられました。

上記のサービス群は、2015年の10月からLinus Lockとの連携が翌年から開始されています。Works with Nest プログラムを通じて現在においてもサードパーティとの連携によるソリューション提供が模索されています。

Nest Cam IQの登場

2017年、Nest Camには、後続機のネスト・カム・アイ・キューが登場しました。これはAI機能を備えたホーム・セキュリティカメラで顔認証機能がついています。顔認証機能により侵入者・接近者が、泥棒などの不審者か、それとも家族か、正確に認識することができます。

顔認証機能は、クラウドサービスにより提供され、月10ドルのNest Awareサービスのサブスクリプションにより機能が使えるようになります。映像内のドアの開閉をNest Awareアプリ(Nest Cam IQとは別売)のプッシュ通知で伝える機能もこのサブスクリプションで利用が可能になります。

まとめ

Nest Labsは、スマートホームの先進技術を作り出すだけでなくデザインとしてもデバイスの間の調和をとることに成功し、IoTのゲームチェンジャーとしてGoogleにもその実力を認められて買収された経緯があります。

Nest Camは、現在米国およびヨーロッパを中心とするライフスタイルにあったソリューションを提供していますが、カメラ=優れたセンサーとして用途にも広がりが出そうです。今後のデバイス開発・ソリューションの創造に注目したいところです。

産業用ロボット市場、2024年末までに700億ドル超。各分野の種類別、地域別、企業別の世界予測はどうなのか? 世界のIoTに関するレポート公開中