CES 2018で最も注目の集まった8つのIoT技術。IoT、VR、自動運転車など

世界最大のハイテクショーで発表された新製品や最先端技術への反応は、「製品公開とデモで興奮している人」と「単なる誇大宣伝だと咎める人」の二つにわかれました。CESでは、多くの商品が集まるため、その中にはまだ不完全なものやコストや性能の部分で改善が必要なものも多く存在します。

しかし、CESでは多くの良い商品も存在し、すぐに導入可能なものや大規模に導入することも可能なものがあります。即大量発注可能でないにしても1、2年ほどで用意可能であることがほとんどです。また同時にCESでは、製品やデモを見ること、出展者や出席者と話す機会があることなどを通じて、ハイテクトレンドがどのように発展しているか、など業界全体を把握することができる他には類を見ないイベントです。

7つのKeynote(スライド)とプレスイベントを体験し、いくつかの業界の人にインタビューをし、Eric Jhonsa(著者)は数十の企業ブースで製品をチェックしました。

1. IoTのための膨大な市場が目前にある

1年前のCESイベントでは、IoTは言葉自体は有名でしたが、まだまだ未発達でした。多くの家電機器および産業機器ベンダーは、IoTの提供を開始したばかりでした。デバイスを制御するために独自のソリューションが必要となる為、お互いのベンダーのデバイス機器を見るのは非常にまれなケースです。

今回は、Samsung(SSNLF)やLG、パナソニック、Huaweiなどの家電用IoT製品ラインナップを見ることが出来ました。また、新興企業からの面白く手頃な価格の消費者向けIoTソリューションが数多くありました。その例の中の一つに、水の使用状況を記録し、水漏れを検知するための装置や、フィットネスバンドと接続されて血圧からストレスレベルまでのあらゆる数値を記録できる健康センサーなどがありました。

GoogleのスマートホームデバイスとGoogleアシスタント

一方、Amazon.comのAlexaやAlphabet Google Assistantのデバイス間での様々なサポートにより、Open Connectivity Foundation (OCF)の対応が拡大しています。複数のベンダーのハードウェアを共同で制御出来るようになりました。BoschやPhillips、Alibabaなどの企業は、工場から電気システム、輸送基盤施設までの全てを自動化、監視するためのプラットフォームを開発・展示しました。また、DJIやIntelは、農家からセキュリティ機関、ハリウッドのディレクターまであらゆる人をターゲットとしたドローンを展示しました。

チップやクラウドサービスを扱う業者は、「IoTゴールドラッシュ」の最も有力な勝者となる可能性が高いです。チップを扱う出展者は、Cypress SemiconductorやNXP、Microchip、Bosch、Intelなどがあり、クラウドサービスは、アマゾンやマイクロソフト、シスコなどの出展者が注目されています。

2. VRARが徐々に役立つようになってきている

ハードウェアの面から、バーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)の両方がディスプレイの限界による障害があり、少なくとも数年は改良の余地があります。VRの場合、ヘッドセットの解像度(1眼あたり2K未満)は、VRディスプレイがユーザーの目にどれだけ近づいているかを考慮した時に荒く粒状になりぼやけた映像になってしまいます。ARの場合、解像度と視野の両方が改善される必要がありました。屋外で装着出来るほど小さくて目立たず、快適なヘッドセットを作るためには多くの改善が必要です。

これとは別に、VRヘッドセットメーカーは、従来あった厄介なケーブル類をなくした製品を用意しました。Lenovoは、外部のカメラやセンサーなしでユーザーの動きを完全に追跡出来るGoogleのDaydreamプラットフォームに基づくスタンドアローンのVRセット、「Mirage Solo」を発表しました。HTCの新しいVive Proヘッドセットは、PCと外部センサーとのペアリングが必要ですが、ワイヤレスアダプタを使用すると、このペアリングはケーブルなしでも可能となります。

AR製品に関して、CESで興味深いと思ったものは、中小企業や新興企業からのものでした。Vuzixは、Alexa対応のBlade ARヘッドセットを使用して作られました。オートバイを運転する人向けのフェニックスのARヘルメット(1899ドル)はナビゲーションや音声コマンド、リアカメラの視点の提供をし、ThirdEye X1ヘッドセットは様々なビジネスに合わせたソフトウェアを提供します。

このような企業が作り上げたヘッドセットは、いきなり大規模なヒットを生み出すことはないかもしれませんが、製品を提供する段階で、何かに役立つことが大いにあります。

3. 自動運転は現実に近づいている

レベル4の自動運転(ドライバーから引き継いで運転する事が出来る)まできていますが、消費者に販売されるまであと数年かかる可能性があります。車は特定の「制御された」環境に置かれてるので完全な自動運転ではありません。それでもCESのデモで進化が発表され、かなり早くに実用化が見込まれます。

プレスイベント中、Nvidiaのニュージャージー州ホルムデルで自動走行のテストをしている映像が公開されました。Intelは計画された100台の自動車テストを行い、CEOであるBrian Krzanichはこれを使って作業を進めると語っていました。Intelの技術を使いBMWの自動運転が行われると予想されています。GMは2019年には運転手の必要ない車の生産を開始し、Uberなどの自動車配車業界に販売する計画だそうです。

NvidiaのDrive XavierとPegasus自動運転の基盤

4. 企業は車が車内でどのように見えるか再考している

大型のタッチスクリーン、4G/Wi-Fi接続、後部座席ディスプレイを備えた車がかなり一般的になり、自動車メーカーは消費者に娯楽や様々な情報を提供するためのソリューションについてもっと創造的に考えるようになっています。

Mercedec-Benzは、Nvidiaを搭載したMBUXの計器システムを作りました。2つの大きな高解像度タッチスクリーンを備え、センターコンソールのタッチパッドやステアリングホイールのボタンで制御できます。メルセデスの「スマートアシスタント」は、時間の経過とともにユーザーの好みを学ぶ機能が搭載されています。PioneerとSamsungのハーマンユニットはそれぞれ2つの大型ダッシュタッチスクリーンをセンターコンソール画面と組み合わせるソリューションを発表しました。

Toyota’sのe-Paletteコンセプトカー

大規模にこれらの展開が始まるのには時間がかかるかもしれませんが、企業は未来的なアイディアで溢れています。

例えば、大きな荷物の配送が行える大型コンセプトカーであるトヨタのe-Paletteを考えてみましょう。AmazonやUber、Pizza Hutはこのプロジェクトでトヨタとパートナーシップを結んでいます。

5. Google Assistant(グーグルアシスタント)がAlexaに宣戦布告

カジノの標識やモノレールカーの広告から、IoTハードウェア会社とのプロモーションに至るまで、サードパーティのブースがGoogleアシスタントの広告に変わった他、さまざまな展示品でGoogleは確かにCESで目立っていました。多くのユーザーが間違いなくiPhoneユーザーであるため、Googleアシスタントは携帯電話に組み込まれてはいません。CESではAlexaの家庭用デバイスはたくさん展示されておりましたが、Lenove、LG、JBLのスマートスピーカーやスマートディスプレイをはじめ、Googleの600万台以上の販売台数で音声アシスタントの戦争が起こっています。

6. ロボットは進化している

全体的に、CES 2018で展示されていたロボットは今までよりインテリジェントで、難しい作業も行えることからCES 2017で展示されていたロボットよりも明らかに有能だったということが分かりました。

これは私的な意見ですが、出展者から数多くのロボットが出てきていて、中には他のロボットよりも印象的だったロボットもあります。 UbtechのWalkerのように、Aeolusロボットはドリンクを提供し、床を掃除し、家庭のセキュリティサービスを提供していたことが印象的でした。そして、かなりの数のパーソナルアシスタントロボットとともに、ロボット式芝刈り機、窓掃除機、広告キオスク、輸送機器も注目されていました。

大手企業もCESでロボット技術を展示していました。LGはスマートホームのハブとして機能するアシスタントロボットを展示していました。Hondaは少数の輸送用ロボットを披露し、Aflacは子どもたちにがん治療を受けてもらうことを慰めようとしていたロボットダックを披露しました。

CESはロボットで埋め尽くされていた

VRやAR、自動運転車と同様にロボットは徐々に進歩しています。ハードウェアエンジニアリングが向上するにつれて機械学習アルゴリズムが現実の使用に対応して進化するようになると、ロボットは着実に姿を変えていくでしょう。

7. ゲーマーはPC業界の最優先課題となっている

昨年のように、CESでは目に見えて新しいゲーム用デスクトップとノートPCがたくさんありました。それよりも重要なのは、サードパーティ製のゲームシステムと連動する革新的なソリューションでした。

IntelとAMDは11月発表したハイエンドIntelノートPC CPU5台とAMDノートブックGPU2台のうちの1台を同じチップパッケージに入れたプラットフォームを発売し、DellとHPはこのソリューションに基いて薄型軽量ノートブックを発売します。65インチ4Kパネル、120HzのリフレッシュレートでNvidiaのG-Syncディスプレイ技術をサポートしています。

IntelやSamsungなどの新しい高速SSDもゲーマーをターゲットとしています。少なくともアクセサリーの革新的な進歩は確実にしています。RazerのHyperFlux Mambaはマウスパッドからの誘導充電を利用して、電力を受け取ることが出来ます。PCゲーム自体の成長でIntelやAMD、Logitechなどの多くの企業にも良い影響があります。

8. OLEDは新しい進歩を遂げる

OLED TVの価格が徐々に主流の価格指数に向かうに連れて、新しいテレビの発売は、画質と薄さの面でOLEDが優位性を発揮しています。ソニーとLGは画質向上のために独自の画像処理プロセッサを搭載したハイエンドOLEDセットを展示し、中国のSkyworthは奇妙なほど薄いラインのOLED TVを発表しました。

これとは別に、ユニバーサルディスプレイの価格は、9%上昇しました。2017年はiPhone発売がハイエンドの携帯電話向けのディスプレイ技術としての地位を確立したとこで、OLEDにとって非常に大きな進歩があった年でした。それに負けないぐらい2018年のイベントでも大きな進歩がみえました。

原文はこちら: 8 Top CES 2018 Takeaways: What’s Next for IoT, VR, Autonomous Cars and More

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