Plattform Industrie 4.0(プラットフォーム・インダストリー4.0)

Plattform Industrie 4.0(プラットフォーム・インダストリー4.0) – 記事

ドイツの経済力は製造業における中小企業の力にかかっています。製造プロセスでIndustry 4.0テクノロジーを使用し、日々デジタル・ソリューションの付加価値を実証しているドイツ企業は何百社もあります。更に、すでにIndustry 4.0用の新しいコンポーネントを開発している中小のメカニカルおよびプラントエンジニアリング会社が数多くあります。これらの企業が模索しているのは、現実的で複雑で相互に接続しているテストベッドで、最新の開発品をテストすることです。

同様に、新しいデジタル技術の事業者は、革新的なシステムアプローチとネットワーク化されたビジネスモデルをテストし、それらを市場に成熟させるための適切で参入障壁のない方法を必要としています。
Industry 4.0では、これらのグループがより良い成果を達成できるように、テストベッドを形成する機会を設定しています。テストベッドをネットワーク化することで、複数のテスト環境にまたがって分散生産およびアプリケーションプロセスを現実的にシミュレーションすることが可能になるのです。

中小企業にフォーカス

製造業の7割以上が中小企業で成り立っているドイツでは、Industry 4.0の普及に関しても、中小企業に大きな焦点を当てています。この動きを支えるハブとして機能しているのが、ドイツ製造業の国内外でのデジタル・トランスフォーメーションの活動を支援するPlattform Industrie 4.0です。このプラットフォームは、政策立案者、事業主、学界・研究者、労働組合などにより後援されています。

プラットフォーム・メンバーは、Industry 4.0を特に中小企業に対して啓蒙することに注力しており、それらの企業がIndustry 4.0のアプリケーションを実践することを推奨・支援しています。中小企業では、デジタル・トランスフォーメーション戦略を専任で担当する人材や、IT担当者を設定していない企業も多くあり、これらの企業に対し出来るだけ簡潔にIndustry 4.0に取り組める環境やサポートを提供することは大変意義があります。
ウェブサイト上のオンラインマップで、地区ごとのIndustry 4.0の実用例の紹介や、自社のアイディアをテストできる機関の紹介を行っており、これが中小企業に対しIndustry 4.0への門戸を開く良いきっかけとなっています。

オンラインマップに加え、Plattform Industrie 4.0は、Industry 4.0コンパスを開発し、企業が利用できるサポートサービスの紹介を行っています。ここでは、ドイツで利用可能な50以上の非営利支援サービスをリストアップして、自社の取り組み段階に応じて必要なサービスを容易に検索・利用できる仕組みづくりを行っています。基本的な情報に加え、特別なテストを実行する機会やパイロット・プロジェクトを実装する方法なども指南します。
更に、50以上のイベントを開催して、企業の意識の向上、スタッフトレーニングなどにも貢献しています。

Labs Network Industrie 4.0 e.V.(ラブズ・ネットワーク・インダストリー4.0) のI4.0 LABベルリン・カンパニー・ブートキャンプ

Labs Network Industrie 4.0 e.V.(I4.0)は、異なるアプローチをコーディネートするためのワンストップ・ショップとして設立されました。I4.0は、企業のIndustriy 4.0プロジェクト開始を支援し、テストベッドからの結果をプールし、それらを標準化と国際協力の分野で  関連する関連機関にフォワードして、国の枠にとらわれない業界全体としてのIndustry 4.0の波及を促進します。
このI4.0ベルリンがカンパニー・ブートキャンプを開催しました。

ブートキャンプの趣旨:近年の新技術の複雑さと変化のスピードは、ビジネスモデルの開発、開発プロセス、そして柔軟な生産システムへの移行に必要なデータを自社で入手し評価することをますます困難にしています。将来における自社の市場での競争力強化に不可欠なイノベーションを見極め発展させるために、企業は柔軟に自社の事業に新しい企業原則とプロセスを導入する必要があります。これは、実装される前にテストされる必要があります。
これを担うのが、ブートキャンプです。企業はイノベーション・プロジェクトの一環としてスタッフをIndustry 4.0アクセラ環境に派遣し、体系化されたプロセスを経て、スタートアップチームが3〜9か月以内に市場投入までのイノベーション・ソリューションを開発できるようにするのです。
ボートキャンプで体得すること:3〜9か月以内に市場投入までの道筋を作ることを目標にしたブートキャンプが提供するのは、

  • 企業にとってのイノベーション・プロジェクトの明確な定義
  • ベルリンLEAN TechCenterでのアサインメントへのスタッフ派遣の機会
  • イノベーション及び実装に関するネットワークへのアクセス
  • イノベーション開発への体系化されたアプローチ
  • プロジェクトに対する担当スタッフへの起業家精神の伝授
  • 定期的なフォローアップ・セッション
  • 不足しているリソースを補てん
  • Industry 4.0のメソッドを活用した迅速なスタッフ・デベロップメント

企業にとっては、プロジェクトの実現機会と共にスタッフトレーニング、新しいスタッフのリクルート機会としても活用が可能です。

日本版Industry 4.0であるConnected Industry(コネクテッド・インダストリー)構想では、『我が国の強みである高い「技術力」や高度な「現場力」を活かした、ソリューション志向の新たな産業社会の構築を目指す。現場を熟知する知見に裏付けられた臨機応変な課題解決力、継続的なカイゼン活動などが活かせる、人間本位の産業社会を創り上げる』を目標にしています。日本の生産現場で90%以上を占める中小企業が、このConnected Industryでつながることにより、将来の発展につながるという指摘をしていますが、まだまだAI、IoT、自動化などの活用で人材不足を補う、という現実的な問題への解決に注力され、将来図が描き切れていない部分もあるようです。

≪参考資料≫
https://www.plattform-i40.de/I40/Navigation/EN/InPractice/Testbeds/testbeds.html
https://www.plattform-i40.de/I40/Navigation/EN/ThePlatform/Results/results.html
https://lni40.de/lni40-content/uploads/2017/07/I40-LAB-BERLIN_EN.pdf