第4の産業革命に影響を与えるブロックチェーン

第4の産業革命に影響を与えるブロックチェーン – 記事

Industry4.0は、社会における最新技術の創造/確立/改善におけるデータの自動化及び交換に関する最新トレンド、として説明することができます。これは、大量生産が開始された19世紀以降大きく発展したテクノロジーを裏付けるもので、第4の産業革命とも呼ばれるこの最新トレンドは、広範な産業オートメーション、モノのインターネット(IoT)の開発、及び広帯域幅のモバイルネットワークの増加により支えられています。
このような状況で、Industry 4.0の拡散をより加速化するのに役立つと思われているのがブロックチェーン・テクノロジーです。

ブロックチェーン

ブロックチェーン・テクノロジーと聞いて、すぐに頭に浮かぶのは、ビットコインなどの仮想通貨、金融取引などの個々の取引を記録し保護する手段、でしょう。しかし、ブロックチェーンは、Industry 4.0のサイバーセキュリティリスク管理の改善の鍵を握る独創性を持っている、と考えられています。
ブロックチェーン・テクノロジーがIndustry 4.0の発展に貢献できる分野としては;

  • 遠隔で接続された個々のデバイスを特定し、認証を与える
  • 個々の記録を日時やコミュニケーションが発生した場所などの情報とともに保管
  • パブリックでシェアされていた情報をプライベート化する

などが考えられます。

Industry4.0の青写真は、完全なデジタル・トランスフォーメーションを実現するための最終目的地への道筋を示しています。B2Bにおいては、自動化を実現した『スマートファクトリー』を作り出すためには、高度なセンサー・テクノロジー、自動化設備、ソフトウェア、AI、教育が施されたマシーンラーニングなどが必要とされますが、多くのコネクテッド・デバイスがあるということは、リスクも又増大するということです。
Industry 4.0の要は安全な方法で収集された膨大な量のデータを、サイバーアタックから保護しつつ解析し、これを重要なビジネスの意思決定の為に活用し、サプライチェーンに位置するステークホルダー間で、安全にシェアすることです。
リスクを軽減し、Industry 4.0をより強力なものとするためには、ブロックチェーンのようなテクノロジーが必要となります。

2019年に予測されるブロックチェーンにまつわる動き

世界経済フォーラムの創設者であるKlaus Schwab(クラウス・シュワブ)氏は、

「ブロックチェーンが世界の資産をデジタル化し、合意を自動化しすることで、すべての人、場所、実体、そして機械のための自主的なデジタル・アイデンティティを持つことが可能になり、私たち全員が“何か”を手に入れることが出来るでしょう。」

と語ります。彼の言葉によれば、

「インターネットが社会のコミュニケーションの手段を変革しコモディティ化するにつれ、ブロックチェーンは社会がどのように合意し、信頼し、取引するかを変革しコモディティ化するでしょう。ブロックチェーン・テクノロジーは、テクノロジー/経済学/地政学において同様のトランスフォーメーションが『第4の産業革命』を開始するために調整している間にその影響力を浸透させていきます。」

今年実現されることが予測されるブロックチェーンにまつわる進化には、以下のようなものがあります。

  • IoT、AI、ロボティックなどの分野でブロックチェーンの活用が加速化する
    Amazon(アマゾン)、Facebook(フェイスブック)などでは、既にブロックチェーンの活用が始められていますが、2019年には、8兆ドルのアセットを管理しているFidelity Investment(フィデリティ・インベストメント)によるビットコインの取り扱い開始、小売業大手のWal-Mart(ウォルマート)が食品の安全性を管理するためにブロックチェーン・テクノロジーを活用、など我々に身近な目に見える分野でもブロックチェーン・テクノロジーの活用が始まります。
  • アメリカ経済の失速がささやかれる中で、国という概念を持たない仮想通貨への関心が再び高まる
  • 従来型の労働市場への変化が顕著に表れる
    情報社会では、仕事とは“タスク”を指し“地位”ではなくなる、と言われています。
    また、製造業での自動化の促進、シェアリング・エコノミー(カー・シェア、Airbnbなど)、実店舗ではなくネット・ショッピングが益々盛んになる、人間ではなくドローンによる配達、など20世紀とは全く異なる労働市場が形成され、この拡大の加速化が進むと予測されます。
  • グローバル・バンキングでのブロックチェーンの活用による効率化の促進
    グローバル規模での金融機関同士のブロックチェーンを介してコネクトすることで、従来型の紙に頼るコミュニケーションからの脱却を図ることが可能となり、送金や決済にかかる時間が大きく削減できることで、ビジネス活動のスピードアップを図ることが出来ます。
  • ブロックチェーン・テクノロジーに関する法規制の整備がすすむ
    詐欺を体系的に防止し、暗号化分野において消費者と投資家を保護することが可能となるまで、その潜在能力を最大限に引き出すことはできません。
    1500以上の弁護士や業界団体が参加し、欧米の政府と協力し合って促進しているブルックリン・プロジェクトのような試みが、多くの国に影響を与え、法整備の加速化に貢献することが出来れば、ブロックチェーンがより広範な業界・分野で活用されるようになることでしょう。
  • ハッキングとセンサーシップに対応するために、クラウドでの分散化が促進される
  • 地政学的不安定感が分散化をより加速する

分権化されたネットワークは、世界各地に点在する第4次産業革命の点を結びつけ、2019年はこの新しい時代の始まりとして記憶されることになるかもしれません。

≪参考資料≫
https://media.consensys.net/welcome-to-the-fourth-industrial-revolution-19-blockchain-predictions-for-2019-8b2e542bf86a
https://www.forbes.com/sites/andrewrossow/2018/04/11/bringing-blockchain-into-industry-4-0/#4927acb96dc7
https://medium.com/datadriveninvestor/how-will-blockchain-work-in-industry-4-0-efdb5446e40c
https://www.gmv.com/blog_gmv/language/en/blockchain-drives-industry-4-0-the-future-business-model/