日立、ABB Ltd.(ABB)の電力網事業を110億ドルの評価で買収

日立ABB Ltd.(ABB)の電力網事業を110億ドルの評価で買収 – 記事

日立製作所とABB Ltdは、日立製作所が世界をリードするABBの電力網事業を取得する契約を締結しました。日立は電力網の80.1%の株式を取得する予定で、電力網を連結子会社にする2020年前半に買収を完了する予定です。19.9%がパワーグリッドに出資し、パワーグリッドは完全子会社となります。

この合意の結果、日立は先進的なデジタルグリッドソリューションを提供するABBの世界クラスのグリッドを日立のデジタル技術と組み合わせることによって、革新的なエネルギーソリューションをグローバルに提供することとなります。また、モビリティ、生活、産業などのさまざまな分野をつなぐエネルギープラットフォームの構築を目指します。日立はプラットフォームの提供を拡張し、顧客のネットワークとコラボレーションすることが可能となります。

送電網は急速に成長しており、新興国でのエネルギー需要と供給の増加、分散型電源の拡大、電力システム改革の進展、そして電気自動車の使用が進んでいます。市場は、2020年までに1兆米ドル以上(約11兆円)に達すると予測されています。2017年から2020年までの間、年間4%以上の成長が見込まれます。特に、エネルギーの供給を最適化するための高度なエネルギー管理システム、および新世代の送電システムの開発などは急速に成長している分野の一つです。

ABBの電力網事業は4つのセグメントで事業を展開しています。「Global Grid Automation」は、送電網安定化を達成するための保護制御システムおよび遠隔監視システム、ならびに電力取引のための需給電力市場の管理システムを提供します。 「グリッド統合」には、デジタル変電所、システム統合およびサービスソリューション、高電圧直流(HVDC)システム、およびパワー半導体が含まれます。 「高電圧製品」には、ガス絶縁開閉装置(GIS)が含まれます。 「変圧器」は、鉄道用の電力、配電、および取引変圧器を含みます。

例えば、再生可能エネルギーの利用が拡大しているHVDC市場では、ABBは総設置容量13万メガワットを超える約120のHVDCプロジェクトを請け負っており、これは世界の設置ベースの半分を占め、最も先進的な技術を持っています。さらに、ABBの電力網は、鉄道、石油などの天然資源などの企業を含むさまざまな公益事業および産業において、その確立された世界的な顧客基盤で知られています。 2017年のABB送電網の収益は、総額10.0兆米ドル(約1.1兆円)で、運用上のEBITAは約10億米ドルでした。 世界中に約100製造拠点、200の販売拠点と約36,000の従業員を擁しています。

社会イノベーション事業におけるお客様とのコラボレーションを加速させるために、日立は「IoT時代のイノベーションパートナー」として、OT x IT x Productsにおける日立の経験を蓄積したLumadaを利用したソリューションを強化しています。

2014年12月、日立はABBと戦略的パートナーシップ契約を締結し、2015年11月に日本市場でのHVDC事業の合弁会社を設立しました。

ABB電力網事業の買収により、日立は、日立のデジタル技術を用いたABBの世界トップクラスのソリューションにより、革新的なエネルギーソリューションをグローバルに提供することとなります。さらに、世界中の社会のより効率的な利用を実現するために、パワーやエネルギーの分野にとどまらず、鉄道や電気自動車など交通分野やスマートシティやビルなどの生活分野、製造業などの産業分野においてもエネルギープラットフォームを構築することを目指しています。

「今日のABBと日立の合意は、世界の電力およびエネルギー市場における重要な転換点です。ABBの強みを電力網に統合することは、新しいビジネスのやり方であり、世界で最も重要なことの一つです」

とプレジデント兼最高経営責任者(CEO)の東原氏は述べました。

「ABBの電力網事業と日立の電力網事業との組み合わせが、世界をリードするインフラストラクチャ事業として長期的な成功を収めています。私たちはデジタル業界における新しいABBに焦点を当て、これまで培ってきた価値をさらに高めています。 ABBの電力網はエネルギーインフラの世界的リーダーとして日立を強化し、日立は世界的リーダーとしてのABBの電力網事業の地位を強化するでしょう」

とABBのCEOであるUlrich Spiesshofer氏は述べました。

日立とABBは、ABBから切り離された同社の電力網事業の価値が110億米ドルになることに合意しました。最終価格は、決算日の資本金の支払い後に決定されます。

この取引では、日立は唯一の財務責任者であるUBSとゴールドマンサックスジャパン株式会社の支援を受けています。

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