Industry 4.0のお手本 BMWレーゲンスブルク工場

Industry 4.0のお手本 BMWレーゲンスブルク工場 – 記事

世界経済フォーラム(WEF)は、2019年1月11日の発表で、BMWグループのレーゲンスブルク工場を‘Lighthouse of the Fourth Industrial Revolution(第4の産業革命のお手本)’と命名し、工場のデジタル化分野でのパイオニアとしての役割を評価しました。
WEFは様々な産業分野で1,000以上の生産設備を検査し、その結果BMWレーゲンスブルク工場にこの栄冠を授与しました。

BMWグループ生産システムのデジタル化は、革新的な自動化および支援システム、付加製造、スマートデータ分析およびスマート・ロジスティクスの分野で主に行われています。
今回は、BMWグループ・レーゲンスブルク工場が取り組む第4の産業革命の実現を紹介します。

BMWグループ生産システム

BMWグループの生産システムは、Strategy NUMBER ONE > NEXTに密接に基づいています。特にデジタル・トランスフォーメーションによってもたらされた幅広い技術的な機会は、生産に統合されプラスの効果をもたらしています。WEFは、BMWグループが独自のIoTプラットフォームを利用することで、レーゲンスブルク工場では新しいアプリを配備する時間を80%減少することに成功し、ロジスティックス費用の飛躍的な削減を達成したことを大きく評価しました。
レーゲンスブルク工場のディレクター、Manfred Erlancherは

「我々の仲間の創造性と経験が、効果的なイノベーションそしてその結果としての生産システムのカギとなる、けん引車の役割を果たしています。スマートソリューションの実装に成功した後は、その手法や効果は他の生産分野やBMWグループの現場にもすぐさま波及していきます。」

と語ります。

これが、益々複雑さを増す製造工程を管理可能なものとしています。高性能の製造システムが、BMWグループの14か国30拠点にまたがる製造・組み立て工場において、40モデルのBMW、MINIそしてRolls-Royceなど様々な車種の日産10,000台の生産を可能なものにしています。
プロダクションITへの新しいデジタルアプリのスムーズな統合は、BMW Groupの独自のイントラネット・オブ・シング・プラットフォームによって、サポートされています。このプラットフォームは、様々なデジタルツールを従業員に提供し、これらのツールを組み合わせることで、各人が独自のプラグ&プレイ・ソリューションを作り出すことが可能です。この機能により、従業員は価値創造に焦点を当て、さらに機能的な自分のワークステーション作りの手助けをするものです。

Strategy NUMBER ONE > NEXT

Strategy NUMBER ONE > NEXTとは、BMWグループが2016年3月に発表した同グループの2020年までの経営戦略です。これは、人・車・サービスを結ぶデジタル・コネクティビティの分野を拡大するとともに、電動車および自動運転の技術開発を進める計画を含みます。
この計画のカギとなるのは、電動化と自動化の推進です。電動化の分野では、2016年から電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車 (PHV)を合わせて7車種販売する計画を発表しています。一方自動化の分野では、新型7 Seriesに採用した自動運転技術を、今後は他のモデルにも展開していく予定としています。また、完全自動運転車の実現に向けて、Intelなどとの共同開発を発表しています。また米国では、Xシリーズの需要増に対応するため、Spartanburg工場の年産能力を3割増の45万台に引き上げることに成功しました。

WEFが選出する‘Lighthouse of the Fourth Industrial Revolution(第4の産業革命のお手本)’

2019年1月にBMWを第4の産業革命の手本として発表したのに先立ち、WEFは2018年9月に、IIoTを採用したその時点で最もスマートな工場、9施設を発表しました。
それらは、

  • Bayer Pharmaceuticals Division (バイエル製薬部門、Garbagnate、イタリア)
  • Bosch Automotive (ボシュ・オート、Wuxi、中国)
  • Haier (ハイアール、Qingdao、中国)
  • Johnson & Johnson DePuy Synthes (ジョンソン&ジョンソン、Cork、アイルランド)
  • Phoenix Contact (フェニックス・コンタクト、Bad Pyrmont/Blomberg、ドイツ)
  • Proctor & Gamble (プロクター&ギャンブル、Rakona、チェコ)
  • Schneider Electric (シュナイダー・エレクトリック、Le Vaudreuil、フランス)
  • Siemens Industrial Automation Products (シーメンス、Chengdu、中国)
  • Fast Radius/UPS (ファスト・ラディアス/UPS、Chicago、アメリカ)

です。

1月22日からダボスで開催されるWEF年次総会では、製造業のデジタル化がさらに議論されることでしょう。

≪参考資料≫
https://www.industry40today.com/bmw-plant-at-regensburg-the-lighthouse-of-the-4th-industrial-revolution/
https://www.bmw-besuchen.com/visitbmw/locations/regensburg/?lang=en
https://medium.com/@TMTpost/bmw-unveils-the-result-of-number-one-next-strategy-7d249cebd4a3
https://internetofbusiness.com/nine-world-leading-smart-factories-identified-by-world-economic-forum/

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