IIC(インダストリアル・インターネット・コンソーシアム)を支えるメンバー企業紹介 - Keysight Technologies(キーサイト・テクノロジー)

IIC(インダストリアル・インターネット・コンソーシアム)を支えるメンバー企業紹介 - Keysight Technologies(キーサイト・テクノロジー) – 記事

IICは、IoT技術、特にインダストリアルインターネットの産業界での実装と、デファクトスタンダードの推進を目的として、2014年に設立された国際規模の団体で、「オープンであること」を基本理念に、IoT技術の活用のために必要な問題を組織的・人的どちらの面からも解決していく「ソート・リーダーシップ活動」や、実証の場を「テストベッド」として提供しています。ここには、アメリカ企業だけでなく中国や日本の企業も参加しており、メンバー組織は200以上を数えます。
今回は、Technavio(テクナビオ)が選ぶグローバル検査測定機器トップ5にも選ばれたIICのメンバー企業、Keysight Technologiesの会社概要と同社がかかわっているIICケーススタディに関して紹介します。

検査測定機器産業とは、測定機器、測定方法の提供、修理などを含んだもので、そのマーケットサイズは2018年の257億ドルから2024年には323億ドル規模に拡大するものと予測されています。

Keysight Technologies

Keysight Technologiesは、2014年にAgilent Technologies(アジレント・テクノロジーズ)から独立した、電子機器検査測定機器およびソフトウェアを製造する、アメリカに本社を置く、この分野では世界最大規模の企業です。
事業の主軸は、電子測定機器のソリューションを提供することですが、デザイン・開発・製造・実装及びコンサルテーションなどにも力を入れています。2017年に同じくアメリカに本拠を置くIxia(イクシア)を16億ドルで買収した後は、モバイルネットワーク・テストやワイヤレス/セキュリティなどの分野でのテストでも力を発揮しています。世界中で12,000人以上のスタッフを抱えアメリカ国内のみならず、ヨーロッパ、中国、日本などでも事業展開を行っています。

Keysight主導のIICケーススタディ

農業分野 - 水の無駄遣いを減らしコスト削減を達成する
課題:中国最大の水道メーター製造会社が、スマートグリッドアプリ対応の、リアルタイムで水の使用量を測定でき、サーバーから直接指示を受けることができるワイヤレスモジュールを備えたLoRaベースのスマート水道メーターの構築に着手しました。この実現には少なくとも10年は寿命がある電池が必要です。
しかしデバイス製造業者は、バッテリー寿命を効果的に最適化し、設計プロセスの早い段階で設計上の欠陥を見つけるために、デバイスの消費電力に必要な可視性が欠けていることに気付きました。デバイスの消費電流を正確に特定し、それをRFまたはアナログの電圧/電流イベントと関連付けることが難しく、これにより製品開発が遅れる恐れがありました。
LoRaデバイスは、各データ送信間のスリープ時間が長くなります。そのため、デバイスのバッテリ寿命を完全に評価するためには、製造業者が数回の伝送サイクルにわたって電流波形をキャプチャする必要があるため、長い時間がかかることを意味します。

解決策:Keysight Technologiesが提供する『IoTデバイス電池寿命最適化ソリューション ー Keysight X8712A』を利用することで、デザインの脆弱な部分が明らかになりました。
また同社の『イベント・ベースの消費電力モニタリング・ソフトウェア - KS833A1A』が、デバイスのどの部分で最も電力を消費しているかを可視化することを可能にしました。自動的に消費電力をスマートメーターのRFまたはアナログの電圧/電流イベントに関連付けたのです。

成果:Keysight Technologiesのソフトウェアを採用することで、水道メーター製造業者は、開発期間及びテスト期間を2か月短縮することに成功しました。
ユーティリティ会社に、水道使用量及び改善可能な分野に関しての詳細な情報を提供することで、最終的には水道利用者の料金軽減にも貢献できました。

製造業 - データ解析ソリューションで運用機器の効率を40%向上
課題:製造業者が、スマートグリッドを採用するヨーロッパおよびアジアの顧客向けのスマート電気メーター(eMeters)の生産量を増加させる必要に迫られました。eMetersは、グリッドには欠かせないコンポーネントで、これが機能するためには最低でも15年の寿命がある電池が必要となります。そのうえで、コンスタントに正確で信頼性のある測定データを提供することが求められます。しかしこの製造過程で、製品の品質や生産性、生産量に問題があることが明らかになりました。
製造業者はまた、機械のダウンタイムや故障メッセージの誤作動などにも悩まされるようになりました。

解決策:問題解決にはまず、問題の根幹を明らかにすることが必要です。そのためには、業者はOEEをモニターし改善する方法を探らなければなりません。同時に製品や製造工程、自社で使用している機械の健康状態をより正確に理解するためのデータが必要となります。
Keysight TechnologiesのPathWave解析ソフトを利用することで、上記のデータを様々なソースから収集することが可能になりました。
更にマルチ・ディメンショナル解析を実行することで、異常をいち早く関係部署にアラートし、リアルタイムでイールドと生産量解析を実施することで、プロセス偏差がある部門が明らかとなりました。

成果:アセットの有効活用につながるデータを基にした判断を下すことでOEEが40%向上、製造工程の最適化により生産性が30%向上、さらに組み立て工程での偏差の課題が解決され生産量が35%向上しました。

Keysight Technologiesの製品やサービスは、世界100か国の企業や組織で採用されており、テクノロジー企業上位25社及び通信事業プロバイダー上位25社のうちすべてが同社を利用しています。IICのケーススタディの詳細を通して、普段はテクノロジーとあまり接点がない業界であっても、その利用の可能性を考察できる機会を生むことは、そのオープン性を重視するIICにとってとても意味があることだと思います。

≪参考資料≫
https://en.wikipedia.org/wiki/Industrial_Internet_Consortium
https://www.businesswire.com/news/home/20171103005770/en/Top-5-Vendors-Global-Test-Measurement-Market
https://www.iiconsortium.org/case-studies/index.htm
https://www.keysight.com/us/en/resources/success-stories.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Keysight
https://www.marketsandmarkets.com/PressReleases/test-measurement-equipment.asp

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