【IoT用語集】HomeKitとは?

はじめに

HomeKit」はApple社が2014年に開催されたWorld Wide Developers Conferenceにおいて、iPhone/iPad向けiOS 8の機能の一部として発表されました。「HomeKit」は、家庭内の様々なデバイスをiOS 8以降でコントロールする機能であり、さまざまなデバイスに対してiOS 8側からDiscover、Configure、Communication、Controlを行うためのスキームです。

ユーザーとのインターフェースを獲得し、様々な機器やサービスの情報を集約することによって新たな付加価値を創出するプラットフォーマーが登場する可能性がでてきました。

Google社は、人工知能を搭載したスマートサーモスタットメーカーNESTを2014年に買収することによって、NESTに蓄積される情報やユーザー行動情報を活用した新たなサービス事業の展開も検討しています。

Amazon社は、音声認識人工知能デバイス「Amazon Echo」を販売しました。また、トイレットペーパー等の日用品などを必要な時にボタンを押すだけで購入可能な「Amazon Dash Button」も展開しています。

Apple社は、スマートハウスの規格である「Homekit」を2014年6月発表しました。た「Homekit」に対応した製品を、iOS機器から遠隔制御が可能です。「Homekit」は、アクセサリデバイスがiOSとつながって各機能を利用する事が可能になります。

新しいAPIにより、ホームオートメーションの開発者は、各デバイスの特定の機能にアクセスするための別個のアプリを必要とせずにすべてのホームオートメーションを集中化することができます。これらのデバイスには、ロック、ライト、カメラ、ドア、サーモスタット、プラグ、スイッチなどが含まれます。

「Homekit」で利用できる最もクールな機能の1つは、これらのデバイスで以前に設定された特定のコマンドやシーンに基づいて、Siriでホームオートメーションアクセサリを制御する機能です。

進化

iOS 10では、Apple社はモダンな外観と比較的使いやすいコントロール、そしてどこからでもアクセサリーやシーンにアクセスできる新しいホームアプリを発表しました。Apple社のiPhoneに組み込まれているHomeKitを設定すると、新しいコントロールセンターから、ロック画面またはiOSのどこからでも数多くの機能にアクセスできます。

iOS 11では、Apple社はHomeKit Smart Homeプラットフォームを大幅に拡張しました。
1つは、Apple社認証コプロセッサの厳格な必要性を排除することにより、エントリーの障壁が大幅に軽減され、製造元はファームウェアのアップデートだけで「Homekit」対応のデバイスを手に入れることができるということです。

「Homekit」アクセサリ関連事業者にとっては、認証コプロセッサを統合するための厳格化が必要でした。そのためいままでは製造、または出荷されたデバイスに対してハードウェアへの変更が必要なため、「Homekit」をサポートすることはできませんでした。

MFiチップを実装したいメーカーはMFi製造ライセンスを必要とし、これはApple社の監査を必要としました。 iOS 11を使用すると、追加の認証コプロセッサーを追加する必要がなくなるように、ソフトベースの認証を導入しました。

① セットアップとペアリングの強化
「Homekit」の最も顕著な利点の1つは、新しいデバイスをホームキットの家庭に導入するシームレスなプロセスです。 iOS 11を使用すると、Apple社はさらにこの側面を改善します。

セットアップコードを標準のQRコードとして印刷できるようになりました。これにより、10 x 10ミリメートルまでのよりコンパクトなフォーマットが可能になりました。

アクセサリにNFCインターフェイスが付属している場合、セットアップコードを印刷する必要はありません。 認証は、 近距離通信を介して完了することができ、ユーザのためのプロセスをさらに容易にする。 Apple社はこれを「タップ・ツー・ペア」と呼びます。

もう一つの改善点は、iOSが電源がオフになっているホームキットアクセサリのセットアップコードのスキャンをサポートしていることです。アクセサリが最初にオンになるとすぐに、バックグラウンドでペアリング処理が自動的に継続されます。

これにより、届きにくい場所での設置が大幅に簡素化されます。また、デバイスが完全に取り付けられたときにセットアップコードに直接アクセスできない場合もあります。

② HomeKitアクセサリプロトコルへの無料アクセス
Apple社が今までよく秘密を守ってきた秘訣の1つだったが、Apple社はHomeKit Accessory Protocol(HAP)へのアクセス制限を解除し始めました。 これからはMFi Licenceesだけでなく、簡単に入手できるApple Developer Membershipがあればドキュメントを見ることができます。

これにより、一人称のDIYプロジェクトでも自作のデバイスをホームキットの設定に正式に含めることができます。 商用利用と量産では、完全なMFiライセンスと証明書が要求されます。

Bluetooth LEアクセサリからのステータスレポートの待ち時間が大幅に短縮
Eine Bluetooth Low EnergyをベースにしたHomeKitアクセサリに関する仕様の大幅な改善により、ステータス変更に関するiOS通知の応答時間が1秒以下になります。Apple社はこの機能をセキュアブロードキャスト通知と呼びます。

ホームオートメーション

外出先でSmart Homeを遠隔操作するための優れたツールですが、HomeKitはこれまでのオートメーション機能に欠けていました。 iOS 11では、特にApple社はイベントやトリガの機能を拡張しています。

① プレゼンス情報に基づいてトリガー :HomeKitは、ユーザーまたは最後のユーザーが家に出入りするかどうかを将来判断できます。これらのプレゼンスイベントは、例えば、気候制御の目標状態を自動的に変更することを可能とします。

② スケジュールによる自動トリガ :iOS 11 HomeKitのシーンは、時刻と曜日によって自動的に起動されます。
・ これらの終了イベントの使用例:日没後に外扉を開くと、屋外のランプが自動的にオンになります。 15分後、ランプは再びオフにされます。
・ 反復するプロセス :進む毎週の反復する曜日(「毎週火曜日」)にシーンを実行することができます。 これらの再発イベントは以前は利用できませんでした。

③ Nonrecurring Events :HomeKitでは、シーンを1回だけ有効にできるようになりました。 このカテゴリは、 可変イベントと呼ばれます。

シーンの条件付活性化に関する更なる発展がなされています。日の出や日没などの相対的な時点をトリガーとして設定できるようになりました。

温度などのさまざまなセンサー値のしきい値も設定できます。これらのユーザーシナリオおよび時間ベースのアクティブ化には、以前は追加のサードパーティソリューションが必要としていました。

まとめ

「Homekit」は利用するシーンの条件によって更なる付加価値を付ける事で更なる発展が期待されています。トリガーとなる情報として、日出、日入、温度など変化する情報を設定する事によって、新しいユーザーシナリオを作る事が可能です。

新しいソリューションとしてドアの鍵、照明、そのほかのスマートホーム製品が制御できる機能について提供を進める事で、スマートホームの取組みを加速させています。

最新のiOSでは、ホームキットの家庭に導入するシームレスなプロセス導入やSiriとの利用も可能とする事で、新規ユーザーの取り込みも今後は加速していく事が可能です。

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