ハノーバーメッセ2019-Industry 4.0とAIの融合

ハノーバーメッセ2019Industry 4.0AIの融合 – 記事

ハノーバーメッセとは、毎年4月にドイツ・ハノーバー市で行われる国際産業見本市のことです。インダストリー4.0という言葉も2011年のハノーバーメッセで世界に発信されました。デジタル化の最新トレンドと技術、製品などがここから発表され、ここから発信されるメッセージに世界中が注目しています。1947年の第一回以降、70年以上の歴史を持ち、スタートアップや歴史のある企業など様々な企業や組織が出展し、20万人以上が来場する世界有数の展示会となっています。

2019年のハノーバーメッセは4月1日から5日まで開催されることが発表されました。今回のテーマは「Integrated Industry – Industrial Intelligence(統合された産業―インダストリアル・インテリジェンス)」です。

ハノーバーメッセ、メインテーマの変遷

第2次世界大戦後のドイツ製造業の復興を目指して始まった見本市、ハノーバーメッセですが、近年では、ドイツから未来の製造業のあるべき姿を発信するオピニオンリーダーのような役割を果たしています。
ここでIndustry 4.0が発表された2011年以降のハノーバーメッセのメインテーマをリストアップしてみましょう。
2011年 Smart Efficiency(スマート効率)
2012年 Greentelligence(グリーンテリジェンス)
2013年  Integrated Industry(統合された産業)
2014年 Integrated Industry – Next Step(統合された産業―次の一歩)
2015年 Integrated Industry – Join the Network !  (統合された産業―ネットワークに参加しよう!)
2016年 Integrated Industry – Discover Solutions (統合された産業―ソリューションを発見しよう)
2017年 Creating value in Industry 4.0(Industry 4.0で価値を創造する)
2018年 Integrated Industry ─ Connect&Collaborate (統合された産業―コネクト&コラボレート)
2019年 Integrated Industry – Industrial Intelligence(統合された産業―インダストリアル・インテリジェンス)
2013年以降のテーマにはすべて『統合された産業』という言葉が使われています。ここからも、いかにドイツがIndustry 4.0を活用することで、産業界のすべてを、その業態やサイズにかかわりなく、アップグレードしようと真剣に取り組んでいるかを理解することができます。

ハノーバーメッセ2019年 - Industry 4.0とAIの融合

2019年のハノーバーメッセのメインテーマに Integrated Industry – Industrial Intelligenceを選択したことに関し、ドイツメッセの会長を務めるJochen Kockler博士は

AIは製造業やエネルギー産業に革命を起こす可能性がある」

と語ります。
人間が機械に、カスタマーの要求事項に応えるために論理的で目的を持って行動することを教えます。AIシステムが知識を生み出し、データとアルゴリズムによって、継続的なオペレーションの最適化や、製造プロセスやパワーグリッドでの故障の予測などを行います。これが我々の目指す、統合された産業―インダストリアル・インテリジェンスの姿です。
人間と機械そしてデータのネットワーキングは、共通のプラットフォームを通して行われ、ここでの人間の役割は『イネーブラー』です。製造業の未来を創るためには、人間の知識と多様な資格が欠かせません。
インダストリアル・インテリジェンスとは、ノレッジ・マネジメントとノレッジ・キャリアのトレーニングを拡大することが成功への基盤となります。

ハノーバーメッセ2019年―参加企業・団体

ハノーバーメッセの開催に関しては、ドイツメッセは主要各国に事務所を設けたり、積極的なプレゼンテーションの機会を設けたりして、参加企業・団体の拡大に努めています。

日本でも、2015年に一般社団法人日本能率協会(JMA)がドイツメッセ社との間で日本代表業務を担うことで、基本合意に達し、日本事務局を運営しています。
2019年のハノーバーメッセにも、JMA、ドイツメッセ日本代表部ならびにロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が共同で、日本政府が掲げるコネクティッド インダストリーズとその関連技術、製品、ソリューション、最新事例を世界に発信する場として、ジャパンパビリオン「Japan Pavilion For Connected Industries(ジャパン パビリオン フォー コネクティッド インダストリーズ)」を設置することを既に発表しています。

また、2019年のメッセでは、スウェーデンがパートナーカントリーに選ばれました。
会場では、スウェーデン企業のスマートソリューションへの取り組みの紹介、スウェーデン製造業の成功例の紹介などが行われます。スウェーデンの製造業は同国のGDPの77%に貢献しており、同国GDPが2017年に2.4%上昇した背景には製造業の貢献が高いと考えられます。

2019年のメッセには世界中から6500社が参加し、80カ国から22万人が来場する見込み、と言われています。
日本の企業にとっても、メッセに参加するだけでなく、会場で紹介される世界中の企業の取り組みを実際に目にし、最新の技術やソリューションを取り入れるまたとない機会だと言えるでしょう。

≪参考資料≫
https://www.hannovermesse.de/en/register-plan/for-journalists/press-services/press-releases/pressreleases-deutsche-messe/hannover-messe-2019-industry-4.0-meets-ai.xhtml
https://ec.europa.eu/easme/en/news/meet-5-companies-shaping-future-industry-40-hannover-messe
https://www.jma.or.jp/dms/about/index.html
https://www.jma.or.jp/dms/pdf/2018/HM2019_20180822.pdf
https://www.hannovermesse.de/en/supporting-program/partner-country-sweden/

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