【導入事例】Desoutter: 多種多様な車両を生産する自動車業界に組立プロセス用の革新的なプロセス制御ソリューションを提供、生産プロセス設計の簡易化と生産コスト削減を実現|デソーター

【導入事例Desoutter: 多種多様な車両を生産する自動車業界に組立プロセス用の革新的なプロセス制御ソリューションを提供、生産プロセス設計の簡易化と生産コスト削減を実現|デソーター – 記事

Desoutter(デソーター)社について

1914年に設立され、フランスに本拠を置く同社は、電気および空気圧組立工具の分野において世界有数の企業の1つです。 飛行機、自動車、小型車両、大型車両、建機および一般産業を含む幅広い分野での組立・製造作業に使用される電気・空気圧組立工具を提供しています。その他に、世界170カ国以上の地域の顧客に対して特定の要求を満たす包括的なソリューション(ツール、サービス、プロジェクト)を提供しています。また、空気・電気スクリュードライバー、先端アセンブリツール、先進掘削ユニット、エアーモーター、トルク計測システムなどの革新的な品質の工業用ツールソリューションを設計、開発、提供しています。

創設当初は、空気圧スクリュードライバー、ドリル、オートフィードドリルを専門に製造していました。 1918年にジョージ・ルノーが設立され、そこでは動力工具、締結システム、材料除去用工具を専門として製造していました。1977年にTechmotive Tools(テックモーティブ ツールズ)が米国で創設されました。ここではスマートパワーツールと組立システムを製造しています。同年、もう1社Scan Rotor(スキャン ローター)が設立されており、ここではボルト継手用の製品に特化して製造しています。さらに、2005年に設立されたSeti-Tec(セッティ‐テック)は、航空宇宙産業の高度な自動掘削装置を専門として製造しています。
また、日本では、愛知県にある「不二空機株式会社」が同社の拠点を担っています。

Industry4.0導入の背景

企業間競争の複雑さと多様性の高まり、高品質要求とコスト圧の増加は、すべての製造企業に大きな課題をもたらしています。同社は、自社で開発したプロセス制御と作業者援助ソリューションである「Pivotware(ピボットウェア)」システムを自社の製造施設で実装することで、この課題に取り組んできました。現在、この「PivotWare」システムを他の企業にも提供しています。
PivotWare」システムとは、一言でいえば、航空宇宙産業および自動車産業の製造業者に組立プロセス用の革新的なプロセス制御ソリューションを提供するシステムを指します。

「PivotWare」システム導入の利点

Desoutter Maintal(デソーター マインタール)で開発された「モバイルDesoutter Smart Factory Line(デソーター スマート ファクトリー ライン)」には、このシステムが組み込まれています。企業がこのスマート・ファクトリー・ラインを導入した場合、次のような利点を手に入れることができます。

  • 修正作業の大幅な削減によりコストを削減
  • リアルタイムに作業結果を監視し、ツールとデバイスのパラメータを自動で設定することにより作業時間を短縮
  • 手作業による文書化ステップを省略するなど、リードタイムを短縮
  • 多様な製品種別をデジタル的に管理することにより製品の複雑性を管理
  • 作業者支援機能により従業員を最速でトレーニング
  • ペーパーレス生産により資源節約とエラー削減
  • シームレスなレポーティング機能でドキュメントの要件を完全網羅
  • 包括的な生産の制御により生産プロセスの分析と最適化が可能
  • プロセス管理のための使いやすいエディタプログラムにより、独立性と柔軟性を維持

ソリューション「PivotWare」システムの紹介

「PivotWare」システムの特徴

完全な独立性
製品の種類に応じて、独自の製造プロセスを簡単に設定することができます。 その際、プログラムする必要はありません。 このように、プロセスを設定する際、別の何かに依存せず独立して作業を実施することができるため、最速で応答を得ることができ、コストを節約することができます。

島単位のアーキテクチャ
すべてのプロセスと作業結果はローカルに保存され、グローバルに提供されます。 このユニークな「島単位のアーキテクチャ」は、故障やネットワークの停止から製造を守るための防壁となります。

需要に合わせたシステムの拡充
本システムはニーズに合わせて拡張可能です。 オープンな構造のおかげで、新しいツール、機能、ワークステーションを追加することができます。 また、いつでも特別な調整が可能です。

「PivotWare」システムの機能

効果的な作業者支援
本システムでは、タッチスクリーンが、それぞれの作業ステップの要件を視覚化し、使用者を分かりやすいインターフェースで段階的にガイドします。製造する製品種別に応じて、作業ステップが呼び出されます。また、その際のステップの順序とワークステーションの順序が正しく遵守されることを保証します。

さらに、本システムは、適切なツールと機器を適切なタイミングでリリースします。これらについて使用者は何もする必要はなく、完全に自動的にパラメータ化されています。こうして、ワークステーションに統合されたスマートツールおよび機器を調整します。製品種別に応じて、ピッキングツーライトシステムによって、正しいピッキングボックスが動的に表示されます。
また、本システムでは、直接サポートを要求する、あるいはヘルプドキュメントを呼び出すために統合化されたコミュニケーション手段を利用できます。

欠陥ゼロの戦略


本システムを使用すると、製品品質がコントロールされます。 Smart Tools(スマート ツール)とリアルタイムフィードバックの統合により、組立エラーを即座に検出して修正できます。 操作手順を忘れたり、コンポーネントを間違えたりすることは、本システムのおかげ過去の遺産となりました。

アセンブリー4.0(= Montage4.0:モンタージュ4.0)の意味でのネットワーキング
本システムはさまざまなインターフェースを提供します。たとえば、ツール、テスト機器、スキャナ、プリンタ、センサーなどを簡単に統合できます。
ペーパーレスで製造を実現するには、ERP(イーアールピー)またはMES(エムイーエス)を本システムとネットワークで接続するだけです。個々のPivotWareワークステーションは、より良いラインバランシングのために、または一貫生産での修正作業の問題をなくすために、ネットワーク化されます。

完璧なトレーサビリティ
すべての作業結果とシリアル番号が記録されます。 コンポーネントごとのビッグデータ分析または製造証明書とは別に、本システムは常に生産の概要全体を漏れなく提供します。 手作業による追加工数はまったく必要ありません。 生産数を把握し、生産分析に基づいて効果的な継続的な改善プロセスを運用することができます。 さらに、本システムの助けを借りて独自の生産について詳しく知ることができます。

完全な拡張可能性
アセンブリー4.0を小さなステップで導入することができます。また、1つのワークステーションだけでデジタル化を始めることもできます。 その理由は、どのプロセス制御ソリューションも完全に拡張可能であるからです。 したがって、自由にツール、機能、ワークステーションを追加することができます。 たとえば、後からERPを簡単に統合することも可能です。

グローバルネットワーク

単一ワークステーションから生産ライン、グローバル生産まで、本システムを使用すると、プロセスを自己完結型で他に依存しない形で管理することができます。 ネットワークで接続されているワークステーションを個々に呼び出すことも可能です。 リモートアクセスのおかげで、疑わしい場合には迅速かつ簡単にシステムへアクセスすることができます。

要求指向のソリューション
本システムは完全にモジュール化されています。 集中的なターゲット分析と構造化されたプロジェクトのおかげで、オーダーメイドソリューションを開発することが可能です。 また、本システムでは、要求に応じて将来に対する投資も可能とします。

プログラミング不要
シンプルなエディタFusion(フージョン)を使用することで、独立性と柔軟性を保つことができます。 つまり、プログラミング知識なしでプロセスを独立して構成することができるということです。多くの製品種別と複雑なプロセスをすべてマスターする必要はありません。Fusionエディタは非常に簡単です。プロセスの変更と新しい種別をすばやく簡単に追加できます。 したがって、社内並び社外に対して独立性を保ち、迅速かつ柔軟に対応することができます。

モバイルDesoutter Smart Factory Line
生産のデジタル化を具体化するため、デモンストレーターとして、「モバイルDesoutter Smart Factory Line」を開発しました。これにより、いつでもアセンブリー4.0を体験することができます。

具体的には、この「モバイルDesoutter Smart Factory Line」では、5台のワークステーションで24種類の小型車両の構成と組み立てが可能です。その際、これまでの知識や深い技術的理解は必要ありません。
CEO(シーイーオー)のMarco Fuhrmann(マルコ フーマン)氏は、「PivotWare」システムについて、こう述べます。

「Pivotwareは生産において非常に大きな価値を提供します。 Pivotwareを使用することにより、生産における多種多様なことをいかに簡単に制御できるかということは、甚だ印象的なことであります。 お客様自身がPivotwareでプロセスを簡単に変更でき、それにより、お客様の独立性、迅速性および柔軟性を維持することができるのです。」

ソリューションによる効果

「PivotWare」システムを導入することで、次のような効果を得ることができました。

  • 多様な製品種別の複雑さを管理することによるコストの削減
  • 手作業によるテストステップの削減とツールの自動パラメータ化によるリードタイムの短縮
  • ゼロ欠陥戦略による品質コストの削減
  • 厳格なプロセス監視によるプロセスの安定性の確保
  • 従業員の迅速なトレーニング
  • 従業員のジョブローテーションを可能にしたこと
  • シリアル番号に基づいて各製品の作業結果のトレーサビリティの確保
  • 一体化されたレポーティング機能により製造の制御を可能にしたこと
  • 電子化された作業指示によるペーパーレス生産
  • サイクルタイム解析のために機能統合がなされたこと

ソリューションの意義

「モバイルDesoutter Smart Factory Line」は、デジタル化された未来の組立ラインを示しています。ここでは、利用者は自分自身で組立におけるIndustry 4.0を体験できるのです。
効率的な製造プロセスにとって作業支援機能がどれほど効果的であるか、異常な品質事例がどれほど大幅に削減されたかを、利用者は十分に印象的に感じ取ることができます。同社は、 「モバイルDesoutter Smart Factory Line」で、デジタル化と巧妙なツールおよびソフトウェアソリューションを使用すれば、複雑さと高度な多種多様性は効率的な組立に支障がないことを証明しました。

また、得難いメリットは、「モバイルDesoutter Smart Factory Line」全体が他にはない直感的に操作できるエディタでプログラムされているということです。 同社は、複雑な組立プロセスでも取り扱いが容易でなければならず、企業が高価なスペシャリストやサプライヤーに頼る必要がないことを証明しています。この独立性(非依存性)は非常に貴重なことなのです。
2017年にドイツのシュトゥットガルトで開催された「生産と組立の自動化のための国際見本市:Motek(モテーク) 2017」での展示後には、同社は各社から非常に肯定的なフィードバックを受け取っています。それ以来、「モバイルDesoutter Smart Factory Line」は、多数の組立製造関係者に紹介されており、その感動は現在もなお続いています。

参照URL
https://www.plattform-i40.de/I40/Redaktion/DE/Anwendungsbeispiele/463-desoutter/beitrag-desoutter.html
https://www.desoutter.de/
https://www.desouttertools.com/
https://www.desouttertools.jp/
https://www.ipros.jp/company/detail/2046562/
https://www.desoutter.de/links/pivotware

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