【IoT事例】Akquinet:横編機メーカーの生産プロセスの最適化|アキュイネット

【IoT事例】Akquinet:横編機メーカーの生産プロセスの最適化|アキュイネット – 記事

Akquinet(アキュイネット)について

同社は、国際的に活躍し成長を続けるIT(アイティ)コンサルティング会社であり、Industry4.0(インダストリー4.0)のデジタルインテリジェンスソリューションのコンサルタントとして、その地位を確立しています。本社はドイツのハンブルグにあり、現在、800人以上のスペシャリストが本社、ドイツ、ポーランドおよびオーストリアの支店で働いています。

主な業務は、ERP(イーアールピー)システムの導入、各社向けソフトウェア開発、SAP(サップ)とMicrosoft(マイクロソフト)並びにそれらのセキュリティ分野におけるソフトウェアソリューションのカスタム開発です。また、4つの強力な認定データセンターを持ち、ITアウトソーシングとクラウドサービスを提供しています。 このデータセンターは、インテグレーション会社である子会社のakquinet outsourcing(アキュイネット アウトソーシング)を通じて運営しており、このコンセプトは、ドイツ全域でも類を見ないものとなっています。

Industry4.0導入の背景

STOLL(シュトール)社とは、世界中の横編機の大手メーカーの1つです。
ニット製品は常に急速に変化するファッションの流行の中で役割を果たすだけでなく、シートカバー、工業用フィルター、医療用包帯のようなテクニカルテキスタイルも用いられています。編機製造企業は、ニットメーカーより、常により広範囲な取扱製品を提供すること、同時に特定の要件を満たすことを求められています。その理由は、ニットメーカーは、迅速かつ信頼性の高い少量の製品を生産し、顧客からの要件に迅速に対応できるメーカーが市場で勝利します。

また、コストの圧縮も大きな課題だからです。STOLL社は、ニットメーカー向け生産計画システム(PPS(ピーピーエス))を開発し、これらの課題を克服できるように、生産プロセス・横編機の利用率を最適化しようと考えました。そのため、STOLL社はPPSについて、次のことを可能にすることを目指しました。

  • 横編機のオペレーター、その機械、さらに他社製編機も含み、全体を監視する。
  • それぞれの編機に対して受注製品の生産指図を容易し、最適化されたスケジュールを提供する。
  • 生産データおよび機械データを分析する。
  • システムに蓄積された新規情報と更新情報にアクセス可能とする。
  • 製品の受注データを引継ぐために、既存のERPシステムと統合する。
  • タブレットやスマートフォンなどのモバイル機器で使用できる。

STOLL社は、同社とともに、この近代的なウェブベースのPPSの開発に着手することを決断しました。
STOLL社のCEO(シーイーオー)Andreas Schellhammer(アンドレアス シュネルハマー)氏は、次のように述べています。

「我々は、AkquinetとともにIndustry4.0に向けて巨大な一歩を踏み出しました。この一歩により、我々の顧客は戦略的な市場利益を獲得することができます。Akquinetは、我々にとってデジタル化の重要なパートナーです。」

ソリューションの構築

ソリューションの要件
PPSは、次のような要件を満たすよう設計されました。

  • 迅速かつ総合的な生産プロセス全体の概要を一括して把握できる。
  • 他メーカーの機械も含めて、包括的な生産計画を可能とする。
  • STOLL社のマシンについてリアルタイムに全生産工程をグラフィックイメージにし、迅速かつ集中的に外観できる。
  • それぞれの編機に対して、別々の受注製品の生産指図をする。
  • 生産プロセス内の考えられるすべてのボトルネックの状態を把握できる透明性を備える。
  • 製造工程における誤作動と脆弱性を検出、特定、および分析する。 その結果、潜在的に存在する節約可能なポイントとメンテナン時期を改善するための分析レポートを作成する。
  • 機械のセットアップ、メンテナンス、予定外の機械の作動、ダウンタイムなどの時間を要する要素を、慎重に立案された業務計画により回避し、コストを削減する。
  • 現在の生産状況のオンラインマッピングを可能とする。
  • インターネット経由でモバイルアクセスを可能とし、システムへより大幅に柔軟にアクセスすることを可能とする。(たとえば、営業担当者がオンサイトでない場合でも顧客のPPSにアクセスできる)
  • 故障時に最速の応答を可能とするオプションの警告システムを構築する。(主任機械オペレーターまたは顧客サービスへ電話連絡する)

ソリューションの実装

同社は、STOLL社のPPSをアジャイル方式の固定価格プロジェクトで実現しました。プロジェクトには、次のような内容が含まれています。

  • 性能のためのアーキテクチャ設計
  • システム設計
  • 詳細設計
  • ユーザーインターフェースのプロトタイプ作成
  • 技術実装
  • 継続開発
  • ソフトウェア保守
  • さまざまな開発プロジェクトの管理
  • PPSにリンクされた中核ソフトウェアコンポーネントの開発
  • 機械用ソフトウェアの開発
  • 「シュトールニットレポート」のためのレポーティングコンポーネントの開発

際立ったユーザーエクスペリエンス(UX(ユーエックス))を目指してシステムを一貫して設計するため、実装は次の手順で実施されました。

  1. インタビュー、ペルソナ、キースクリーンに基づいてユーザーのユースケースと期待を分析する。
  2. 開発方針はユーザーエクスペリエンス基準によって決定する。
  3. オンサイトのUXコンサルタントとユーザーによる幅広いユーザビリティテストを実施する。
  4. その結果、STOLL社の新しいソフトウェア製品群は、企業全体で統一された設計で開発されました。

ソリューションによる改善効果

STOLL社のPPSは、使用する顧客に対して次のような改善効果を生み出しています。

  • 横編機のオペレーターの生産性が向上
  • ニット製品生産時の応答時間とリードタイムを大幅に短縮
  • 納期を確実に遵守
  • ニット製品の変更要求に短期間で対応
  • 潜在的に存在する節約可能なポイントを検出
  • メンテナンス時期をコスト効率よく計画
  • 計画外のダウンタイムを最小限に抑制
  • 顧客から問題や要望を受けた場合に、STOLL社の従業員がインターネットを介して顧客に低コストで迅速な遠隔保守を提供

Industry4.0導入の評価

Industry4.0技術を導入したSTOLL社のPPSは、ニットウェアメーカー業界の未来への道筋を示しています。 その理由は、ニットウェアメーカー業界は次のようなメリットを享受することが可能だからです。

  • このシステムは、堅固であり信頼性が高く拡張可能なシステムである。
  • インターフェースは、現代的で視覚的に魅力的であるユーザー指向のインターフェースである。
  • 生産管理、機械管理およびその最適化においてさまざまな付加価値を獲得する。
  • 従業員はいつでもどこにいても生産に関する情報にアクセスでき、常に最新情報を把握可能である。
  • 標準化され、十分にテストされ、その結果将来的にも永続的に使用を保証されたコンポーネントを用いた安定したアーキテクチャにより、投資への安全性が提供される。

こうして、両社は、工業用繊維製品に新たな革新をもたらすこととなりました。
STOLL社の機械ソフトウェア・制御開発部長であるFrank Simon(フランク ジーモン)氏は、同社との関係性について、こう述べています。

「Akquinetは、我々のソフトウェア開発において信頼性の高い有能なパートナーでした。複雑なIndustry4.0アプリケーションの実現と機械インターフェースの統合における彼らの経験並びに優れたプロジェクト管理は、PPSだけでなく、我社のその他ソフトウェアに関しても成功へと導きました。」

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