【JIMTOF2018】 KELCH:「スマートファクトリー」へのソリューション|KENOVA set line V345CとSafe Control 4.0

JIMTOF2018KELCH:「スマートファクトリー」へのソリューション|KENOVA set line V345CとSafe Control 4.0 – 記事

KELCHとはどんな会社?

ドイツのKELCH(ケルヒ)社は70年以上もの間、顧客が製造に集中することができるように顧客の部品に関する悩みを解決することに注力してきた企業です。この目標の実現のために、個別の部品から金属切削のための機械に至るまで、精密で信頼のできる現場主義のソリューションを提供しています。KELCHは精密工具、部品プリセッタ、アフターセールスサービス、スマートファクトリーサービスの四つの部門から成り立っています。他にも、作業場の物流管理、測定機器、部品洗浄、工作物測定などための製品も展開しています。また、1950年に設立した中国の老舗部品メーカーHMCTグループの傘下に入ることにより、研究開発に十分な資金を確保して今まで構築してきたノウハウを活かし、斬新な製品を次々と市場に繰り出してきました。

工場のIoT化を進める、スマートファクトリーサービス

日々コスト削減の責務を感じる工場関係の顧客のために、コストパフォーマンスと作業の効率化を重視して製品を開発しているのがKELCHのスマートファクトリー部門です。今回はJIMTOF2018の展示会でも展示されていた、テクノロジーによる効率化を追い求めるキーデバイスになる、KENOVA set line V345C(ケノバ セットライン V345C型)とSafe Control 4.0(セーフコントロール4.0)についてお話を伺いました。

縦型ツールプリセッター KENOVA set line V345C

今回の展示会で展示されていたKENOVA set line V345Cは縦型のツールプリセッターで、CCDカメラ画像処理を採用し、タッチパネル仕様のデザインとなっています。一般的なISO/NT/BTシャンや、HSK/Captoタイプなどの回転/固定式ツールホルダ類の簡易ツールセットや測定に対応できるベンチトップ型のコンパクトモデルです。

コンパクトなデザインなので、生産の現場では加工機のすぐ隣で部品を確認するために使用でき、刃先寸法、形状の簡単な確認などの簡易的な対応ができます。KELCHはドイツの企業らしく人間工学研究に基づいたデザインにもこだわっており、高精度と使いやすさを追求した、新開発の高剛性ベースと人間工学の理論を取り入れたデザインを採用しています。これによって、長時間の使用による疲れも軽減することができ、作業員の負荷にも配慮することができます。

また、KELCHが独自に開発したCCDカメラを採用したメガビジョンシステムにより、補助LEDリングライトを採用した高精度な画像解析によるツールエッジサーチを可能にしています。

使いやすさを追求したOS Windows 7小型PCと15インチ液晶カラーモニタを採用

今回KENOVA set line V345Cがこだわったことが、使い勝手のよさです。USBコネクターとISOキーボード付きのOS Windows 7仕様の小型PCを採用し、新開発の独自のアプリケーションソフトを搭載することで、複雑な操作や手順を不要にしています。データ上で部品管理を行うことをできるので、作業の効率化につながります。

モニタはタッチパネル仕様の15インチ液晶カラーモニタを採用しており、部品管理を行う画面上で最大28倍のズームをすることができます。対象物をクリアな画像で認識できるので、高精度な測定を叶えてくれます。

スピンドルモジュールはISO 50が標準仕様となっており、90度割り出しロック、自由割り出しロック機能付きで、空圧バキュームクランプにて各種アダプターの交換も容易にできます。

その他のオプションもデータプリンターやラベルプリンターなどの周辺機器、およびNC加工機へのデータ転送機能をはじめ、展示機以外にも横型/縦型とも各モデルのラインアップがあります。

精密測定と安心を一度に届けるSafe Control 4.0

今回の展示会では電子測定装置の新製品、Safe Control 4.0(セーフコントロール4.0)も展示されていました。こちらは、工作機械のスピンドルの引張力、拡張、縮小、ゼロ点クランプシステムを電子的に測定し、機械やスピンドルの管理も可能にする装置です。

Bluetoothを搭載しているSage Control 4.0は、QRコードでアンドロイド仕様のアプリを使用し、スマートフォンやタブレットでデータを確認することができます。

スピンドルの種類によって個別のセンシング棒を購入する必要がなく、アダブターを付け替えることによってコストを削減することができます。使い勝手のいい、強固なベースユニット一つでHSK、PSC、SKなどのあらゆる部品ホルダーに対応できます。

Safe Control 4.0の画面には3Dセンサーを搭載しており、まるでタブレットのように表示の向きを回転して変えることができます。1-100kNの幅広い測定が可能です。

最後に

70年というドイツでの長い歴史の中で様々な製品を開発してきたKELCH社。中国のHMCTグループの傘下に入ることで、資金力もつけ、近年最先端の技術を搭載した製品を発表し続けています。

今回の展示会の目玉であるKENOVA set line V345Cに使用されているタッチパネル搭載の小型PCのデザインや、新商品のSafe Control 4.0をアプリで管理する設定などから、スマートファクトリー実現への真摯な姿勢を見ることができました。今後も、ユーザの使いやすさを追求するKELCHに注目したいと思います。

JIMTOFとは

工作機械と関連機器の関連の産業の国際展です。約950社の企業が出展し、約14万の来場者が訪れます。工作機械 、鍛圧機械、工作機器、特殊鋼工具、超硬工具、制御装置や関連ソフトウェア(CAD、CAM等)など、工作機械を中心とした企業が東京の有明にある東京ビッグサイトに集まります。

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