Industrial Internet(インダストリアル・インターネット)とは

Industrial Internet(インダストリアル・インターネット)とは – 記事

Industrial Internetを一言で表現すれば、「人と機械のハーモニーが存在する世界」ということです。このコンセプトは、2012年にアメリカのGeneral Electric(ゼネラル・エレクトリック、以下GE)社が提唱した、産業用機器とITの融合に関するものです。

高速道路を安全に走行する自動運転車両や、年老いた両親の健康状態を自宅に居ながら主治医がモニターしている社会や、市町村の水のムダ使いを水道管や建物に設置されたセンサーがチェックして、水の節約をしているような社会をイメージしてみてください。
このような社会は、最早未来のSF小説の中の出来事ではありません。

インダストリアル・インターネットと言われる、機械とインテリジェント・データの融合によりこれが現実のものとなります。
インダストリアル・インターネットは、パフォーマンスを向上させ、運用コストを削減し、信頼性を向上させるインテリジェントで相互に接続されたオブジェクトを介して、様々な産業に革新をもたらします。

32兆USドル超規模のビジネスチャンス

インダストリアル・インターネットは、IoTと機械、コンピューターと人が融合して、最先端のデータ解析を利用して、インテリジェント・インダストリー・オペレーションを可能にします。

GEの試算によれば、インダストリアル・インターネットには32.3兆USドルのビジネスチャンスがあり、これは今日のGDPの46%を占める物です。同じくGEの15年展望によると、航空業界で300億ドルの燃料節約を可能にし、ヘルスケア業界で630億ドル相当の生産性の工場を達成し、ビデオ監視技術の躍進で犯罪発生率が68%削減されるなどが挙げられています。

又、CISCO(シスコ)は、2020年までにIoTがプライベートセクターの利益を21%上昇させ、世界経済に19兆ドルを追加させる、と予測しています。
このような目標を達成する為には、政府・産業・学府間などでの協力が欠かせません。

インダストリアル・インターネット・コンソーシアム

2014年3月に、GE、AT&T、CISCO、IBM、Intel(インテル)をファウンディング・メンバーとするインダストリアル・インターネット・コンソーシアムが結成されました。このコンソーシアムのミッションは、エコシステム・イニシアチブを調整して、共通のアーキテクチャ、相互運用性、オープンスタンダードなどを介することで、人とプロセス、及びデータとオブジェクトを接続/統合することにより、インダストリアル・インターネットの成長を加速させることです。

このコンソーシアムには、政府・産業・学府に加え、コネクティビティ、テクノロジー、リサーチ、セキュリティ、スタンダード、システム統合、ビッグ・データ、の部門があり、それぞれの分野でリーディング・カンパニーだけで無く、中小企業やNGOなどが参画しています。

それぞれの部門が協力し合って、航空機のジェットエンジンの不具合発生の減少や、燃料コストの削減、製造工場でのダウンタイムの減少、より良いヘルスケアの提供、交通事故による死亡者数の削減、天然資源の無駄遣いをなくす、などの課題に取り組んでいます。

それぞれの部会の取り組みの具体例は、次回から順次お伝えしていく予定です。

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