【IoT用語集】デジタルトランスフォーメーションとは?

【IoT用語集】デジタルトランスフォーメーションとは? – 記事

はじめに

デジタルトランスフォーメーションとは、IT技術の浸透により、人の生活やビジネスがよい方向に変化するという概念のことです。IT技術による生産活動の変化・生活の変化はすでに数十年前から顕著にみられる現象でしたが、近年では、生産過程や生活の隅々にまでIT技術を浸透させることにより、生活を豊かに変化させることに力点が置かれています。

デジタルトランスフォーメーションは、人の暮らし、ビジネスにとどまらず産業構造をも大幅に変化させます。マイクロソフトの試算によれば、2021年には日本の国内総生産の51%をデジタルサービスやプロダクトが占めるとされています。かつてないほどの規模で人の生活・生活環境が変わっているということができるでしょう。

デジタルトランスフォーメーションの「世代別」中心技術

ところで、先にも少し述べましたが、デジタルトランスフォーメーションという概念が生じる以前からITによる社会変革現象は、進行していました。

IDCの報告書に従い、デジタルトランスフォーメーションを生じさせるプラットフォームを3グループほどに分けてそれぞれにおよそ20年というスパンを対応させると、この概念が決して新しい変革のみをさすものではないことがわかるでしょう。

しかし、第3のプラットフォームがもたらす社会変革は、従来のそれより大規模にそして誰にとっても身近なところで進行していることも理解できます。

  • 第1のプラットフォーム メインフレーム
    専用端末・従来型基幹システム
  • 第2のプラットフォーム 
    クライアントサーバソリューション
  • 第3のプラットフォーム 
    クラウド・ビッグデータ分析・ソーシャル・モバイル

近年のデジタルトランスフォーメーションがもたらす社会変革の特徴

現在は、第3のプラットフォームの時代に入り、朝起きてから夜寝るまで生活と生産活動の隅々にまでIT技術が浸透しています。かかる技術を使ったサービスの創出について考えると、人の手に追いつくようにすることを超えて「ITに任せたほうが人の手により仕事をするよりもっとよい」領域をビジネス界が発見して追及する時代と言うことができます。

UberやAir bnbといったディスラプターは、このようにしてITにより従来型の同じ価値をもつサービスを文字通り破壊してしまったということができるでしょう。

第1・第2のプラットフォームによるデジタル化にはあまり見られない、第3のプラットフォームによるデジタル化の特徴についてまとめると下記の通りです。

小企業のデジタル化が加速している
デジタルトランスフォーメーションのプラットフォームは、「世代」とおおむね軌を一にしていますが、「デジタル化」の進展が第3のプラットフォームが登場した2010年代からは、必ずしも巨額の投資を必要としない中小規模の企業にまで及んでいるといえます。また、プラットフォームを支える技術者・も、スタートアップカンパニーから登場することが少なくありません。

サービスがインターネットを前提としている
モバイル・クラウドやソーシャルサービスはすべてインターネットを前提としており、ビッグデータの解析についても通信回線を介してリモートで収集したデータに大きく依存しています。企業固有のサーバがなくても、クライアント端末を通信でつなげれば、クラウドサービスでデータが蓄積分析されます。

従来は、インターネットに接続されるとは思われていなかったものも第3のプラットフォームを介して、または、第3のプラットフォームの利用のためにインターネットに接続されます。例えば、車両もインターネットに接続されるようになり(コネクテッドカー)、新しい車両向けサービスが期待されているところです。

変化のスピードが極めて速い
SNSでの「炎上」が企業の命運を1日で左右することも珍しくありません。インターネットにつながるIoT端末も、極端なものでは使い捨てに近いくらいの小さな端末が使われ、データは日々変化します。これに呼応するべく、リスク管理も日単位で変化する問題です。例えばセキュリティアップデートは即時対応が当然と思われています。

このような環境の中で、ユーザーに対してすぐにフィードバックを行わないようなサービスは非常に淘汰が早く行われ、反対に評判の良いサービスを生み出した企業は、スタートアップでもあっという間に上場企業に成長することが可能です。

モノよりむしろコトに力点が置かれる
数値だけでなく、例えば交通安全・省エネ・環境保護・高齢者や病人の福祉、果ては「感動」といった「コト」を目的にするデジタル化が進行しています。

まとめ

デジタルトランスフォーメーションは、抽象的な概念であり、定義も一様ではないため一面つかみにくさを持っています。

しかし、どれだけの変化が社会にもたらされているか、その結果については、上記の通りメディアや身近なところで確認ができ、数値がわかりやすく提示されていることが多くあります。

最新動向をとらえておくこと、ビジネスへの活用を検討することが自社のデジタルトランスフォーメーションのために、最低限必要なことと考えられます。

関連記事はこちら:【IoT用語集】ICTとは?