【海外展示会2018】Kuvio Automation Ltd.:スマートカメラを手軽に活用 | SEMICON WEST

【海外展示会2018】Kuvio Automation Ltd.:スマートカメラを手軽に活用 | SEMICON WEST

Kuvio Automationはフィンランドのタンペレに拠点を置き、日本から北米にかけて、グローバルにユニークなビジョンプラットフォームを提供している企業です。2012年に設立されました。
Kuvioは映像、ソフトウェア、デジタル信号などに関する豊富な経験と専門知識を持つエンジニアとマーケターによって、数年に渡りグローバルな規模で成長してきています。コアビジネスであるKuvio Visionのエンジニアによって開発されたソフトウェアは10年以上の実績があり、様々な場にて組み込み式マシンビジョンシステムに使用されてきました。以来エンジニアチームはプラットフォームを拡張し、世界的な規模での使いやすさのための、ソフトウェアユーティリティを開発しています。

今回SEMICON会場ではRasberry Piをスマートカメラに活用するソリューションを出展しており、ブースはとても賑わっていました。

次世代のマシーンビジョン:Kuvio Vision

Kuvio Visionは、マシンビジョンアプリケーション用の使いやすいグラフィカルビルド(視覚形成)されたオートメーションとIoTのビジョンプラットフォームです。

SEMIの製造&テスト、ファクトリーオートメーション、IOTデバイス用の組み込みビジョンシステムなどを、ビジョンユーザーが通常の方法で必要とする時間に対し本当にわずかな時間だけで、手間をかけずに実現することが出来ます。簡単かつシンプルなだけでなく、操作感が直感的であることが特徴です。

このシンプルかつフレキシブルな開発環境には、ビジョンアプリケーション用のグラフィックツールと、ビジョンシステム用のすべてのエンドユーザーUI、I/Oインターフェイス、及び、データーインターベースが含まれています。リアルタイム環境では、Kuvio Visionは最新のプロセッサーと、SoC(システムオンチップ)テクノロジーのパワーを発揮し、マシンや物事を見る際に活用します。Kuvio Visionのアプリケーションは、マルチコアプロセッサー(ARMATOM、X86など)または、SoC(FPGA、DSPなど)ベースのシステムによって実行が可能となります。

ラスベリーパイの為のKuvio Vision

ラスベリーパイ(Rasberry Pi)とは、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピューターのことを指しますが、ラスベリーパイ用のKuvio Visionはラスベリーパイをスマートカメラに変換する自立型ビジョンプラットフォームです。Kuvio Visionとラスベリーパイを組み合わせることで、マシンビジョンの経験を持たない開発者でも手ごろで簡単にマシンビジョン対応システムを導入できるようになりました。
この技術は、2018年Innovators Awardsにて金賞を受賞しています。

Kuvio Visionソフトウェアには2つメインプログラムがあります。アプリケーションビルダーとアプリケーションマネジャーです。
アプリケーションビルダーの操作は非常に単純で、ドラッグ&ドロップでシステムを構築することが出来ます。アプリケーション構築の際のイメージは、接続しているカメラか、ファイルシステムからダウンロードすることが可能です。

画像解析に使用するツールもドラッグ&ドロップでグラフに直接取り込むことが出来、自動でツールに接続することが出来ます。

グラフが完成したあとは、イメージを使用し、テストを行うことが出来ます。
テスト完了後、イメージをドラッグすることで、ユーザーインターフェースが完成します。

続いて、アプリケーションマネジャーを開き、作り上げたアプリケーションを展開します。
アプリケーションの起動も非常にシンプルで、Piにドラッグするのみで完了です。
基本操作はほぼドラッグ&ドロップで完成し、複雑な操作を必要としないので、驚くほど短時間で完成します。

【動作環境ほか】
Raspberry Piにより、 Kuvio組み込みLinux OSを実行します
Windowsベースのファイル共有:Samba
Webベースの設定インターフェース
ビジョンアプリケーションのリモート実行用のKuvioVisionアプリケーションマネージャ(AM):PLC通信(例 Allen-Bradley、Siemens、Modbus、Omron、Wago)
デジタルI / O
ビジョンアプリケーションの例:
シンプルブロブ
シンプルキャリパー
シンプルな画像/領域保存
シンプルなイベントキャプチャ

コンパクトでありながらも優秀なスマートカメラ:Kuvio Vision Smart Camera

Kuvio Visionアプリケーションは様々なビジョンシステムと統合が可能ですが、Kuvio Vision Smart Cameraもその一つです。カメラがRasberry Piに追加されると、スマートビジョンカメラになります。これには、イメージセンサー、処理ユニット、I/O、及びネットワークと外部I/Oの接続機能が含まれます。Kuvio VisionはスマートカメラまたはビジョンコントローラーとしてのRasberry Piを可能にします。
ビジョンアプリケーションはRasberry Pi、5メガピクセルカラーカメラKuvio Vision Linuxディストリビューション、及びKuvio Visionアプリケーションマネジャーソフトウェアを含むKuvio Visionパッケージに導入が可能です。1秒に225フレーム撮影が可能です。

「このスマートカメラでは、何かの有無の確認、計測、カラーマッチング、CR等、様々なことが出来ます。自由度が非常に高いんですよ」と担当者のCarlosさんは言います。

こちらの画像は計測の一例です。カメラで各種薬のサイズを計測・判別をし、画面に表示をしています。シンプルですが、必要な情報はすべて網羅している、というイメージです。

他にも、Kuvio Vision Smart Cameraを使った、計測の例をご紹介します。

こちらはウエハ計測のイメージで、淵からの距離などを自動で計測しています。

端子の折れを計測し、表示したサンプルもご紹介頂きました。

他の活用例としては、印刷のクオリティチェック、(生産ラインなどにおける)モニターとしての使用、バーコードやQRなどのコードリーディングなどにも活用可能です。

また、Kuvio Visionはネットワークベースのシステムを採用しているため、IPアドレスを持つコンピューターからアクセスすればKuvio Vision対応マシンビジョンを動かすことが出来ます。

Carlosさん「現場にいなくても遠隔で操作ができるので、家やオフィスで計測の結果を見ることが出来ます。オールインワンで非常にコンパクトでありながらも、コスト削減へ大きな効果を発揮します」

Kuvioが提供するサービスのかたち

Kuvioのビジネスモデルは、顧客及びサードパーティー製のアプリケーションをサポートするだけでなく、Kuvioが提供するアプリケーション開発とターンキーシステムをサポートすることにあると、Carlosさんは言います。顧客の使用パターンは実際さまざまで、自身で開発したシステムに組み合わせて使うこともあれば、Kuvioのシステムをそのまま活かす場合などがあります。柔軟にかつ直感的でシンプルなマシンビジョンソリューションをこれからも提供していきたいと語って頂きました。

最後に

Kuvio Visionのソリューションは工場や企業のみならず、学生や個人をもターゲットとしています。半導体業界のみならず、なかなか小規模でマシンビジョンを取り入れることは難しいことでしたが、コンパクトでシンプルなKuvio Visionがそれを可能にしました。
ブースを訪ねた際に感じたこととしては、やはりCarlosさんも自信を持って勧められたように直感的な操作感の良さです。フィールドにツールを配置するだけで、自動的にシステムを作り上げ、テストが実施でき、展開できる。従来の複雑で大規模なマシンビジョンはもう必要ありません。
既に海外では賞も受賞し実績もあり、SEMICONでも人気のKuvio Automationでしたが、
グローバル規模ではまだ浸透段階です。評判と実績の積み上げに伴い認知を上げていくKuvio Visionがマシンビジョンに変革をもたらす日も近いと感じました。

参考:Kuvio Vision紹介動画(英語)

SEMICON WESTとは

アメリカにおける、グローバルマイクロエレクトロニクス産業の国際展です。出展者数はおおよそ690社、約30,000人の人が訪れる展示会です。このイベントでは、半導体機器の市場に焦点を当て、通信、生産、部品、製品、新技術、サービスなど、半導体市場を中心とした企業が一同に集まります。
今年は2018年7月11日から13日までMoscone CenterのSouth、Northの二か所にて開催されました。

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