【海外展示会2018】JENOPTIK:光学の先を行くグローバル企業| SEMICON WEST

【海外展示会2018】JENOPTIK:光学の先を行くグローバル企業| SEMICON WEST – 記事

光学のプロフェッショナル

Jenoptik(イエナオプティック) Optical Systemsは、ドイツに本部を置き、80カ国以上に拠点を置く世界的に活動するフォトニクス技術グループです。光技術をビジネスの根幹とし、半導体製造装置、医療診断機器、セキュリティ及び投影システム、並びにインターネット通信技術をリードする高性能の光学、そしてマイクロ光学レンズ及びシステム設計を構築してきました。
Jenoptikは複雑な光学システムを必要とする企業に対し、光学設計から光学システムの製造、そしてテストまでの専門知識を提供しており、単なる部品サプライヤーとは異なり、精密光学製造、最先端のコーティング、マイクロ光学、レーザー光源、精密なオプトメカニカルな製造とメトロジーなどの機能を備えているのも特徴です。
これらの経験によって、様々な企業のパートナーとしての信頼と実績を築いてきたJenoptikは光学のプロフェッショナルとして成長してきました。



今回、展示会ではJenoptikの数ある製品のより、IR-TCM HD赤外線カメラと、Motorized beam expanderの展示があり、エンジニアでもあるNeerajさんがその商品特徴を説明してくださいました。

正確な温度分析と可視化システム:IR-TCM HD

カメラの前に指をかざした瞬間に、左のモニターに温度分布が現れました。

今回の展示のメインとも言えるIR-TCM HDカメラはリアルタイムで表面温度を測定することができ、高精度の温度分布測定は幅広い業界において、重要な役割をしていると言います。具体例としては、エレクトロニクス、自動車製造、太陽電池パネル製造、プラント監視、セキュリティ技術など…これらの分野において、温度分布の定量化は操作の成功率と失敗率に大きな影響を与えると言われ、このような環境において、JenoptikのIR-TCM HD赤外線カメラは役立っています。リアルタイムで温度分布を測定し、温度差の最小値まで、確実に視覚化することで作業効率を上げ、ロスを減らすことが出来ます。

何がそこまでJenoptikのIR-TCM HD赤外線カメラを特別にしているかというと、その測定の精密度の高さと、システムの統合が容易である点が挙げられると、Neerajさんは言います。精密度の高さは、オートメーション技術など、精密さと確実性が求められる場での使用において、理想的なパフォーマンスを発揮します。また、IR-TCM HD赤外線カメラに組み込まれているインターフェースはWLAN、DVI-D、GigE Visionなど、ほとんどのシステムと互換性がある為、扱いやすいことも特徴です。

市場における、最高の画像解像度!

IR-TCM HD赤外線カメラは最大3.1メガピクセルの解像度で、現在、市場で最も感度の高い解像度を誇っています。この解像度によって、わずかな温度差でさえ、検出することが出来ます。この高解像度は、マイクロボロメーター(MEMS技術による特殊なボロメーター)アレイとオプトメニカル解像度向上技術を組み合わせることで実現されています。
また、JenoptikのIR-TCM赤外線カメラは、既に確立されたJenoptikの技術と組み合わされた非冷却マイクロボロメーターアレイに基づいているので、サーモグラフィーカメラは実質的にメンテナンスを必要とせず、運用コストを抑えられることも特徴です。

IR-TCM赤外線カメラの主な特徴

  • 長波赤外線(LWIR)8〜14μm
・RE機能付き高解像度2048×1536画像
・サブウインドウで最大240fpsの高速キャプチャ
・9つのレンズオプション
・最先端の精度≤50 mK NETD
・長寿命とライフサイクルコストの削減
  • 専用ソフトは提供(WLAN、SVI-D、GifE Visionとの互換性あり)

繊細なサーモグラフィーカメラが、熱異常を感知しています。

こちらは、3.1 IR メガピクセルです。
極僅かな温度の違いでも感知することができます。

このように、繊細な画質とシステム、ソフトウェアは信頼性と柔軟性に優れた製品として、IR-TCM HD赤外線カメラは様々な分野にて活かされています。

高精度のレーザー加工用対物レンズとビームエキスパンダー

Jenoptikは赤外線カメラのみならず、光に関する様々な製品を扱っていますが、今回、ビームエキスパンダー(電動ビーム拡大機)の展示もあり、性能を見せて頂きました。

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、レーザーの光が、レンズ版を通して拡大し、手にドット状に均等に映し出されています。

レーザーは材料を迅速、かつ効率的に処理する上で、理想的なツールとされており、切削マーキング、彫刻、穴あけなどに使用されています。Jenoptikでは対物レンズとビームエキスパンダーそれぞれ提供しており、いずれもレーザー材料加工の厳しい要件を満たしています。

対物レンズ

Jenoptikは中・高出力レーザーを用いた、マイクロマシニングに使用するENar®F-θ型対物レンズを提供しています。1080~355ナノメートルの波長で使用することが出来ます。
高出力レーザーと短パルスレーザーを使用するアプリケーションにおいては、古フューズドシリカレンズをSilverline™F-θ製品シリーズにて1080~266ナノメートルの波長にて使用が可能です。最大10倍のビーム拡張でビームエキスパンダーと組み合わせて使用すると、対物レンズを異なるビームシステムに統合することが可能です。

ビームエキスパンダー

ビームエキスパンダーはレーザービームの径を大小調整することができ、レーザー出力時点でのレーザービーム径を対物レンズ入力の時点で必要とされる径に適合させることが出来ます。

Jenoptikビームエキスパンダーは4つの点において優れていると言います。①ルックアップテーブル(データ構造)なしで拡大と発散を直接設定出来ることによる、オートメーションの効率化、②大口径のFull Fused Silica Opticsが最新のファイバーレーザーをサポートしていることによる、レーザーの強力化、③様々な入出力オプションが利用可能出来ることによる、連結性の向上(通信にはEtherCAT、ProfiNet、RS485のいずれかが推奨されています)そして、④3つの統合された温度センサーによりレーザー負荷情報のみならず、ビームクリップ時の早期アラートも発動するため、生産性の向上も見込めます。

―ビームエキスパンダーの特徴―

  • 倍率と発散の直接設定
  • 様々な入出力オプション
  • 大きなビーム直径と高出力レーザーに最適
  • 内装温度センサー
  • ロギング機能
  • 高性能の取り付けオプション

専門家の知識と経験を集約した技術

すべての対物レンズとビームエキスパンダーは個々のモジュールとして利用でき、個々の要件に応じて既存のシステムに統合することも可能です。また、すべてのシステムはアプリケーションベースの受け入れテストを実施しており、品質とシリーズの安定性において、最も厳しい条件を満たしていると言います。
Jenoptikの対物レンズとビームエキスパンダーにはJenoptikならではのノウハウと専門家の知識が詰まっています。

最後に 実績を重ねる成長企業として

Jenoptikは設計、生産からシステム統合まで光学に関するすべてを手掛けています。標準製品だけでなく、顧客の要件に適合させた特殊開発製品も提供してきました。今では製品の多くが、セミコンダクター業界(マイクロしーニング、チップのマーキングなど)のみならず、自動車業界、医療技術業界、バイオなどの市場において活用されており、2017年には約748百万ユーロの集積を上げています。また、2018年最初の四半期報告にて、すべての地域において、計画通り16%収益が向上していると発表しています。

成長の要因としては、半導体機器業界向けの光学システムと、ヘルスケア・インダストリアル分野のシステムに対する需要が続いていることを要因としています。ドイツを始めとしたヨーロッパ市場のみならず、現在は収益の2/3を海外で生み出しています。
現在、世界のフォトニクス(光学)市場は、約6000億ドルを超える規模に達し、世界の経済全体の2倍の成長と遂げていると言います。その中で、Jenoptikは技術部門をより強化し「より多くの光(More Light)」をモットーに、これからも成長していくことを約束しています。
今後どのように成長していくのか、世界から期待が集まる企業です。

SEMICON WESTとは

アメリカにおける、グローバルマイクロエレクトロニクス産業の国際展です。出展者数はおおよそ690社、約30,000人の人が訪れる展示会です。このイベントでは、半導体機器の市場に焦点を当て、通信、生産、部品、製品、新技術、サービスなど、半導体市場を中心とした企業が一同に集まります。
今年は2018年7月11日から13日までMoscone CenterのSouth、Northの二か所にて開催されました。

収益に関するレポートはこちらから
https://www.jenoptik.us/press/press-releases/2018/05/09/results-of-the-first-three-months-2018

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