【海外展示会2018】BriskHeat Corporation:ヒーティング技術のリーディングカンパニー | SEMICON WEST

【海外展示会2018】BriskHeat Corporation:ヒーティング技術のリーディングカンパニー | SEMICON WEST – 記事

BriskHeat Corporationは表面ヒーター、温度制御、及び絶縁体を提供してきた、1949年創業の業界におけるリーディングカンパニーです。会社名は元陸軍少尉であり、創業者でもあるEarnest Briscoeさんに由来します。BriskHeatの加熱製品の技術は、半導体のみならず、石油化学、食品加工、バイオテクノロジー、航空、鉄鋼、実験室、発電など多くの産業にて用いられ、長年にわたりソリューションを提供してきました。
本社はアメリカのコロンバスにあります。生産はアメリカベトナムインドにて行い、世界中に製品とサービスを発信しています。

「温める」スペシャリストとして

「BriskHeatの製品と技術を用いることで、ダウンタイムの短縮と、スループットを向上により利益の最大化を見込めるんです」と担当者よりお話を頂きました。

例えば、半導体産業においては、半導体及びウエハ処理、LCD/フラットパネルディスプレイ、LED、太陽電池などの製造業者が、BriskHeatの技術を取り入れ、製造過程におけるガスや排気、液体、個体で熱を持つもの等の輸送プロセスでBriskHeatの加熱技術を役立てていると言います。
BriskHeatの布加熱ジャケット(Cloth Heating Jacket)などの加熱材、及び、断熱材はシステムの重要な部分に適用することで、結露の発生を減少させ、動作だけでなく、経済的な意味でも効果を発揮することが出来るのです。結露を減少させることはCVDなどのプロセスで欠かせません。

下記は、温めることでどのように配管が変わるか、という参考写真です。
液体が固形になり積層され詰まっている配管が、温めることで驚くほどすっきりしました。

根本的な問題を「温める」ことで解決することが、いかに生産・製造などの現場において効率を上げ、経済的な効果をもたらすかがよくわかりました。

BriskHeatの強み

BriskHeatの加熱材の特徴は、その扱いやすさと、柔軟性にあります。複雑な形状のものや、バルブ、ストレートな箇所のみならず、タンクや、関節、ユニストラット、ガスライン配管の周りに簡単に設置することが出来ます。
素材も様々で、柔軟性の高いヒーティングテープ、シリコン製のラバーヒーター、ケーブル状のヒーター、布加熱ジャケット、断熱材、ドラム状ヒーター、IBCヒーター、ガスシリンダー用加熱材のほか、温度調整器、複合硬化液なども提供しています。

BriskHeatでは顧客にニーズに合わせ、設置希望箇所に合わせた加熱材の設計も行っています。この手厚いサービスも強みのひとつですが、こちらは実例も含め、後述します。

コアテクノロジー:マルチヒーター

様々な形状の箇所に設置することが出来る秘訣は、BriskHeatのコアテクノロジーであるマルチヒーターの存在が挙げられます。今回展示会でも紹介されていた布加熱ジャケットの中にも使われている縦横に張り巡らされた特殊なワイヤー状加熱材によって、漏れのない加熱を実現しています。

今回は展示会場では、そのマルチヒーターを見せて頂きました。

Grounded Heating Elementと呼ばれる加熱材にコーティングされたDurable and Flexible Multi-stranded Resistance Wireという特殊な柔軟性の高いワイヤーが電気を通し、それらの特殊な繊維を編んだものでマルチヒーターは構成されています。
編んだ状態でも触り心地は柔らかく、端から少し出ている部分は少し太目の柔らかい紐といったところです。ワイヤーによって構成されているので癖をつけることも可能です。曲げても丸めても問題なく、扱いやすさ、そして変形自在の理由がとてもよくわかりました。

通常の使用現場では、このマルチヒーターを更にシリコンでカバーし設置するか、マルチヒーターを設置後、熱を通さず冷たい触り心地の絶縁体で覆い、さらに布製のカバーなどで覆っています。下図を参照してください。

マルチヒーターはかなりの高温(593℃まで)も設定可能ですが、安全性はお墨付きです。
安心、安全、確実に加熱を実現しています。

布加熱ジャケットの特徴

前述したマルチヒーター技術を実装した布加熱ジャケットは、結露を減少させるだけでなく、下記のような特徴を持っています。

  • 最高温度593℃(1100℉)まで設定可能
  • システム内すべてのコンポーネントを加熱
  • エネルギー効率が良い
  • 空気清浄度(Cleanroom)Class 10に適応
  • 直径は最小で6mmまで可能
  • RoHS、SEMI S2、REACH、CE、CRJ USなどの基準適応

これからの機能を持って、「加熱」という点において出来ないことはない、と担当者は語ってくださいました。

簡単操作可能なコントロールシステム

各種加熱材は、Centipede 2®と呼ばれる独自のモジュール温度管理システムによって簡単に設定することが可能です。

このようなタッチパネル式のインターフェイスを使用し、温度をコントロールします。操作画面はシンプルで扱いやすさにも定評があります。

個々のヒーターはそれぞれPID制御にて温度管理が可能で、最大4つまでの部屋やライン、ツールを1つのインターフェイスで管理することが出来ます。区域は最大128まで拡大することが出来、集中監視システムとの統合が可能です。

統合システムでは、区域(Zone)別の温度が視覚的にもわかりやすく表示されています。

また、Centipede2®は、下記の画像のように簡単にプラグを差し込むことで設置可能です。

このCentipede2®を用いたコントロールシステムを使用する利点としては、詳細に温度を設定できることや、温度の均一性を向上出来ること、そして、システムを簡単に一括管理できることが挙げられ、結果として、全体の効率と収益を上げることに繋がります。

お客様のニーズに合わせてアレンジ

BriskHeatが顧客から支持される理由の一つに、顧客のニーズに合わせた加熱システムの設計、設置サポートを行う点も挙げられます。BriskHeatは様々な形状の加熱材、断熱材、そして温度管理システムを顧客の希望する形状、サイズ、物、そして予算に合わせた提案を行うことを提言しています。それだけでなく、長期間のトラブルフリーなオペレーション(通常のヒーター寿命は10年以上)、熱効率の良く、追加部品等の必要のないデザインの提案を行っており、その実績はISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)を2008年に取得したことからも証明されています。

ISO 9001とは
http://www.jisc.go.jp/mss/qms-9000.html

これはほんの一例ですが、溶かした材料をそのまま生産ラインに届ける過程にて、BriskHeatの加熱材(ラバーテープ)が「溶かしたまま輸送」を実現した実例や、BriskHeatのシリコンヒーターが中国において屋外の水分湿気が凝縮することを防ぎ、結果として材料の凝縮や機器の損傷を防いだ例など、これまでにBriskHeatが提案してきたソリューションは様々です。
世界的な原油メーカーでも、BriskHeatの技術は使われています。BriskHeatのヒーティングケーブルは原油を輸送する際に原油がパイプ内で詰まることを防ぎ、流れをスムーズにしました。

このように、大きなものから、複雑な形状のもの、最小6mmのものまで温めることが出来る技術をBriskHeatは提供してきました。「どんな悩みでも提案ください」とのことです。

最後に

現在BriskHeatのCEOであるChris Oldhamさんはこう言います。「私の背後にこれだけのスペシャライズドされた人々がいるということは、私にとって最後の切り札です。私達の境界は無限です。BriskHeatにできないことはありません」
顧客のニーズを徹底追及し、「加熱」のスペシャリストとしての道を、今後もグローバルに走り続けていくBriskHeatの挑戦にこれからも目が離せません。

最後に、余談ですが、担当者の方との雑談の中で、「冷却」システムについての話が出ました。現状は「加熱」に特化しているが、個人的にはいつかは「冷却」も出来たらよいと思います、とのことです。ひとつの道を究めたプロフェッショナルでありつつも、ポジティブで広い視野を持っている人々がいることも、BriskHeatの魅力だと感じました。

SEMICON WESTとは

北アメリカにおける、グローバルマイクロエレクトロニクス産業の国際展です。出展者数はおおよそ690社、約30,000人の人が訪れる展示会です。このイベントでは、半導体機器の市場に焦点を当て、通信、生産、部品、製品、新技術、サービスなど、半導体市場を中心とした企業が一同に集まります。
今年は2018年7月11日から13日までMoscone CenterのSouth、Northの二か所にて開催されました。

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