【IoT用語集】5Gとは?

はじめに

2020年およびそれ以降、移動通信における凄まじいトラフィック量の増大とサービスの多様化に対応するための次世代システムとして第5世代移動通信システム「5G」の実現が期待されています。

5G」への要求は、①「通信の大容量化」、②「高速通信化」、③「通信の超低遅延化」、④「超多数接続化」といった将来期待されるであろうさまざまなサービスの可能性に対応できる新たな特徴を持つ次世代の移動通信システムであり、ICT時代のIoTなど近年の流れにも対応していく必要があり早期実現が期待かつ希望されています。

移動通信システムは、1989年代に1Gのアナログ回線が登場してから、1990年代に2Gでデジタル回線、2000年代には3G、4GにてPC同等のインターネット普及へと進化を続けてきており、この30年間では10,000倍の高速化の進化を遂げてきました。

そして次世代の5Gでは固定回線を超えて光通信と同等の移動通信システムを目指しています。

5G」への要求

① 「通信の大容量化」
移動通信システムのトラヒック量は、年々増加の一途をたどってきています。特にここ数年はスマートフォンの普及とコンテンツのリッチ化・動画サービス普及により直近1年では1.5倍に増加しておりその傾向に拍車がかかっています。

このような劇的な増加に対処するためにも「5G」では、通信の大容量化が求められています。目標としては、現在利用している第4世代移動通信システム(容量/k)の約1000倍の大容量化を目指しています。

大容量化が可能になれば、パケット量に対する料金の値下げなども期待できる可能性があります。

② 「高速通信化」
将来のコンテンツの進化やAWS-IoTなどのクラウドサービスなどの普及、働き方改革による利用の変化を考えると、データ通信速度の観点から「5G」は超高速化を実現する必要があります。

目標としては、第4世代移動通信システムの100倍となる10Gbpsもの高速通信を目指そうとしています。

③ 「通信の超低遅延化」
AR(拡張現実)通信や五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)通信など、いままでインターネット接続で求められていた高速化とは異なる品質が次世代では要求されています。

それは、遅延速度についての品質を求めるサービスが始まろうとしているからです。目標としては、第4世代移動通信システムの1/10ミリ秒以下の遅延の実現を目指しています。。

④ 「超多数接続化」
IoT(モノのインターネット)によって無線ネットワークに常に接続した状態の端末数が急激に増えることが予想されています。

また、2020年に向けた大規模な会場を使った大会などのイベントにおいて多くのユーザーが密集した環境や災害時のように多数の同時アクセスが想定される状況など、さまざまな利用シーンを考えて超多数端末の同時接続をサポートすることが必要とされています。

目標としては、第4世代移動通信システムの100倍となる100万台/kを目指そうとしています。

「5G」で何が変わる

移動通信のシステムの利用は、スマートフォンの利用から、交通、スマートシティ、医療などさまざまな分野に広がっています。さらに、あらゆる「モノ」がネットワークにつながるIoTにおいても必要とされています。

「通信の超低遅延化」が進むことによって、例えば遅延を常に10ミリ秒以下にする品質のインフラが構築できれば、車の制御も可能となり車間距離5mでの隊列走行が可能となります。そのため、「通信の超低遅延化」利用に対しては、自動車業界と通信業界が連携してサービスの実現に向かっていろいろな検証実験をおこなっています。

「高速通信化」が進むことによって、例えば現在の100倍の速度で通信ができるとなれば、4K映像(横方向が約4000画素の高精細映像)どころか8K映像(横方向が約8000画素の高精細映像)だってストリーミングで視聴が可能となり、映画館のような映像をもっと身近で見ることが可能となります。

このようなインフラが整備されれば、どんなに大きなデジタルサイネージでもキレイな映像を配信が可能となり新しいサービスの展開のチャンスも増えます。

そのため、「高速通信化」利用に対しては、映像・エンターテイメント業界と通信業界が連携してサービスの実現に向かっていろいろな検証実験をおこなっています。

まとめ

2020年、東京ではオリンピックが開催されます。オリンピック開催による多大な経済効果を予想しているなかで、日本に訪れる世界中の人々に日本の技術力をアピールできる絶好の機会となります。
「5G」の規格標準化が2019年12月に3GPPで標準化が定まれば、世界各国で次々と新しいサービスが現れるであろう時代の変化点のタイミングで、デジタル技術を活かした、海外の人にとっても便利な「おもてなし」サービスはどれだけできているのでしょうか。さまざまなデジタルサイネージでどれだけ人々を魅了しているのでしょうか。

あと3年でどこまで進化しているのか、今からとても楽しみです。

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