【IoT用語集】コミュニケーションロボットとは?

 【IoT用語集】コミュニケーションロボットとは?- 記事

はじめに

人間と対話・会話するなどの双方向コミュニケーションを目的として開発されたロボットのことです。産業用・工業用その他のロボットと同様に動作を伴うロボットに加えてコミュニケーションの機能を持つロボットと、コミュニケーションに特化したロボットとがあります。

製品例でいうとソフトバンクロボティクスのPepper、介護用のパロ、DMM.comのPalmi、その他各メーカーの児童向け教育玩具としてのコミュニケーションロボットなどがあります。簡単なセンサと定型的な会話を返すレベルのものから人工知能、とりわけディープラーニングをベースにした高機能のコミュニケーションロボットまでコミュニケーションの能力は用途に応じてバリエーションがあります。

また、Alexa ・Google HomeなどのスマートスピーカーやSiriなどのパーソナルアシスタントは、実用化された人工知能技術としては高い機能を有しています。これらのインターフェースと、ロボットの組み合わせもコミュニケーションロボットの一部です。

ソリューションの広がりが期待できるところです。さらに「オフィスのロボット」RPAと動作ないし音声を組み合わせることにより、オフィスで働くコミュニケーションロボットの登場にも期待がかかっています。

コミュニケーションロボットを支える技術

  1. 最小構成としての会話エンジンないし人工知能
    コミュニケーションロボットのベースとなる技術は会話エンジンと人工知能です。中でも人間の自然言語により双方向にコミュニケーションが取れるレベルとなると人工知能、とりわけ学習機能が必要になってきます。

    機械学習ディープラーニングといった機能です。ボット型の定型文を返すにとどまるシンプルな会話エンジンをベースとしたロボットでは、会話が定型的なもののみにとどまり、究極的には、対話の双方向性を失ってしまいます。

  2. ロボットと通信を介した外部DBとの連携
    学習したコミュニケーションを分類・蓄積・分析しておくための外部サーバ・DBとの連携も高性能のコミュニケーションロボットには必要となります。

    例えば接客・特定の商品の販売等、用途に特化したロボットの場合、外部DBとの連携がそれほど重要な要素にはなりませんが、自然な会話を目指すほど、学習した会話を蓄積する必要性が高まり、また、利用する情報量が多くなりますので外部DBとの連携が不可欠になってきます。

    通信に関しては、携帯電話用4G・無線LAN、玩具用などの低出力のロボットならBluetoothが利用されます。外部連携の度合いにより利用される通信の伝送率・出力の高低が決まり、適切なプロトコルが選択される傾向にあるようです。

  3. ロボティクス技術との関係
    前述のとおり、コミュニケーションロボットの場合、電子駆動・電子制御といったロボティクス技術は必須ではありません。現在のところ、「動作」と「会話」をつなげる技術は開発途上といったところです。

    センサーから得た情報解析とコミュニケーションとのコンビネーションや、動作からの機械学習・ディープラーニングの発展に期待がかかります。

コミュニケーションロボットの用途

少しでも人の手を減らして少子高齢化社会の労働力減少に備えたい産業界では、コミュニケーションロボットの実用化に積極的な姿勢が目立ちます。現在実用化されているコミュニケーションロボットが活躍する領域として、

  • 接客
  • カスタマーサポート
  • 施設の案内
  • 学習・教育

があります。

最近では、ロボットが接客する「変なホテル」の接客サービスソリューション例が大いに話題になりました。Pepperも不動産業者のカウンター業務や銀行の受付などで活躍しています。また、スマートフォンに簡単なロボット型UIを組み合わせて学習・教育アシスタンス機能を提供するロボットは、玩具店などで気軽に手に入るコミュニケーションロボットです。

介護の現場で認知症を防ぐためのコミュニケーションを提供するロボットや血圧計・心拍数計やセンサーと組み合わせて簡単な診断ができる医療用コミュニケーションロボットなども試作~開発の途上で、実用化が近いものと考えられています。

コミュニケ―ションロボットと次世代育成

コミュニケーションロボットは、大学・スタートアップないしベンチャー企業から大手の通信キャリアまで研究開発と実用化に向けた連携が目立つ分野でもあります。

頭脳=人工知能は突き詰めればプログラミングだけで開発できることから大学の研究室が作り、普及やソリューションの提供を企業・通信キャリアが行うことで人件費の面からきわめて効率の良い開発エコ・システムを成立させることができます。

開発コミュニティを通じて優秀な人材の発掘・スタートアップの成長を助けるなど、コミュニケーションロボットの開発は付加価値の高い成果を生み出す分野といえ一層期待がかかります。

まとめ

コミュニケーションロボットは、人手不足の救世主の一つと考えられ開発コミュニティが生み出す付加価値も高い開発分野であることから市場での期待が高まっています。

一方でソリューションとしての高い評価を受けるまでには、動作とコミュニケーションの組み合わせの発展など技術的にブラッシュアップされる必要性も高いといえます。今後のソリューションの展開から目が離せそうにありません。

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