【IoT用語集】スマートコンセントとは?

【IoT用語集】スマートコンセントとは? – 記事

はじめに

スマートコンセントは、コンセントとしての機能に、通信機能が付いたコンセントのことです。スマートプラグ・IoTコンセントと呼ばれることもあります。通信のほか、コントローラー機能を付加したスマートコンセントもあります。通信機能を利用することにより、家やオフィスの家電製品を複数台・多数台つなげることが可能です。さらにスマホ・タブレット・PC、さらには音声アシスタントとの接続も容易にできることから、家庭内で提供できるソリューションの幅が広く、現在注目されている製品の一つです。

IoTとスマートコンセント

IoT=Internet of thingsは、センサを中心構成要素とするIoTデバイス・通信・ゲートウェイまたはコントローラー付きゲートウェイとさらにデータを蓄積・分析するためのクラウドサーバとの組み合わせでビッグデータを処理し、サービスを提供するソリューションを典型的ソリューション例とします。一方家庭用のソリューションでは、必ずしもデータを蓄積することが必要ではないものもあります。
スマートコンセントは、家庭内IoTの構成要素となるノードで、ゲートウェイ・コントローラーと家電製品をつなぐ役割をします。

スマートコンセントが用いる通信プロトコル

スマートコンセントは、すでに家庭に普及している通信プロトコルを用いたものが多く市販されています。WiFi, Bluetooth, ZigBee, Z Waveなどの規格が用いられ、ZigBeeなどはメッシュネットワークによる機器間通信も可能ですので、多数の家庭用機器をつなげることが可能ですし、データの転送を長時間、省エネ・小出力で行うことも可能です。家庭用のエネルギー管理システムHEMSに用いることに向いているといえるでしょう。

スマートコンセントとスマートフォン・スマートスピーカーの組み合わせ

スマートフォン・タブレット・スマートスピーカーをコントローラーとして用いるスマートコンセントソリューションも多数見られます。スマートフォンそれ自身、センサの役割をしますし、その画面は、測定・計測結果の表示に向いています。スマートスピーカーによる音声認識を利用して、音による家電製品のコントロールも可能です。
従来、リモコンをつけていなかった家電製品、たとえば、空調や、照明などの家電製品にあとからスマホ・スマートスピーカーによるリモコンを機能として付加することができます。また、温度・湿度の測定・電力消費量の測定および結果表示にスマートフォン・タブレットを利用することも可能です。
スマートコンセントがハブになり、上記に見たように、利用する通信プロトコルやデバイスの互換性によっては、家電同士の機器間通信まで通信を拡張し、無限に家電製品との組み合わせが考えられます。
ユーザーから見て、今一つ、「スマートホーム」「家庭用IoT」の付加価値が実感できなかった日本市場でも、2017年からGoogle Home や、Amazon Alexaが家庭用IoTのコントローラー兼ハブとして登場したことがきっかけで、スマートコンセントの普及にも火が付いた状況です。現在でもユーザーからの便利な利用法の提案が、インターネットメディアをにぎわせています。

ソリューション例

① スマートホームソリューション
例えば下記のような利用ができます。

  • 照明用具につなげて、自動・遠隔操作によるOn Off が可能。
  • 炊飯器・洗濯機につなげて、時間通りにOn Offすることが可能。
  • カーテン・ドア・キーの開閉をスマートコンセント経由の通信で行うことが可能。
  • 防犯カメラのコントロールもスマートコンセントを介して可能。

その他、プラグのOn Offはスマートコンセントで電気を通電・遮断させることでコントロールが可能であることから、スマートコンセントにスマホで信号を送って、「後付け」遠隔操作リモコンまたはタイマーを各種家電についてつける効果をねらえます。

HEMSソリューション
上記のように、家電製品をスマートコンセント・ホームゲートウェイ・コントローラーでつなぐと、消費電力を最適化することが可能になります。Home Energy Management System, HEMSソリューションは、タブレットやスマホで、電力消費量・待機電力などを測定し、「見える化」することができますので、無駄な電力消費を防ぐことができます。
また、過去のデータは、クラウドサーバに蓄積することが可能です。 HEMSが普及することにより、省エネルギー化・温室効果ガス削減の効果や地球温暖化の防止効果が狙えます。特にヨーロッパ各国での普及は近年急速に進展しています。
日本においては、Building Energy Management System, BEMSは、東日本大震災の電力供給のひっ迫をきっかけにして、導入が進みましたが、HEMSは普及が今一つとされていました。しかし、今後音声アシスタントブームや、スマートコンセントの普及により、利用の拡大・普及率の増大が見込まれています。

まとめ

スマートコンセントは、家庭用IoTの導入を促進するためのハブとして、日本市場でも普及が進んでいます。比較的安価で、誰でも入手することができ、スマートフォンとつなげることで、それぞれの家庭に合わせた用法で利用することが可能であり、消費者の選択の自由度が高いことも特筆すべき事象の一つです。今後の動きから目が離せません。