【海外展示会2018】Instorn:業界をリードし続ける耐久テストのパイオニア | Advanced Manufacturing NY

商品耐久テストのパイオニア

パラシュートの材料を研究していた科学者が、当時使用していた試験機器に疑問をいだき、自ら試験機材を開発したのがインストロン社の始まりです。1946年マサチューセッツ州ボストンで創立されたインストロンはまさにあらゆる材料・商品試験分野におけるパイオニア的な存在と言ってもいいかもしれません。

消費者に最高品質、かつ最先端の技術とサービスを提供することをモットーに品質管理、製品の寿命を押し上げるような研究を日々続けているインストロン社。世界24か国に事務所あるいは販売代理店を構え、全体で1700名の社員を抱えています。9か所ある製造工場では顧客のニーズに応じた様々なテスト機器の製造を行っています。
2018年の6月にニューヨークで開催されたEast Pack展示会ではプラスチックの玩具の強度を試すための機械が展示されていました。

Instron E1000 (ElectricPlus TM E1000)

展示されていたInstronE1000は、インストロンが誇る最先端のオール電化テスト機器です。高度なデジタル制御機能、コンソール・ソフトウエア、最新のテスト技術が搭載されており、玩具のような材料に限らず様々な材料品質の耐久、強度テストを行うための機械です。こちらの最も優れた機能は、様々なテストを行う際、今まで非常に手間がかかった調整にあまり手間がかからなくなったことです。単層供給電源により、基本的な機械操作に空気圧、油圧などの追加ユーティリティがいらなくなりました。
連続してテストを行っていると機械が熱を帯びてしまいます。そのような現象を抑えるため、空冷方式を取り入れました。またE1000は従来のテスト機器と比べると非常にコンパクトになっており、机上のスペースのわずか0.15 m² (1.6 ft²) に収まるサイズになっています。
会場ではお風呂で小さな子供が遊ぶゴム製のアヒルのおもちゃを繰り返すピストン動作で、耐久強度を試すデモンストレーションが行われていました。玩具に対しては、安全性の基準を満たすための動作テストが数百も数千回も行われるそうです。回数は素材や機材によってそれぞれ異なった規定がありますが、普段何気なく手に取っている商品は様々な安全性のテストが行われているのです。

材料テスト技術をリードし続けるインストロン

材料テストを必要とするエンジニア、研究者、企業の品質管理者から厚い信頼を受け続けているインストロン社。信頼を受け続けるにはそれを裏付けるための技術革新がなされ続けています。例えば、一口にひずみテストと言っても材料によって測定方法や回数が変わってきます。ここで幾つか身近な商品と不具合が生じた場合どのような現象が起こるか例を挙げてみます。
1) ピクニック用などの使い捨てタイプのフォークが食事中に柄の部分が折れてしまった。
2) 商品を運んでいる途中にプラスチック袋が破れ、せっかく買ったものが落ちてしまった。
3) 電車のレールに熱などにより、ひずみが生じ、脱線。大事故につながるような場合。
1)や2)の場合は日常的にありがちですが、消費者にとって不愉快な状況を作り、せっかくのブランドへのイメージダウンになりかねません。また3)のような場合は大惨事を起こしかねます。

インストロンで行うひずみ・ストレステストは、様々な状況を想定し、14種類の測定方法をとっています。
耐久、強度テスト以外には圧縮、衝撃、ねじり、引っ張りなど様々な材料や構造物の性質を評価するためのテストを行っています。テスト内容は顧客からのニーズに合わせるため千差万別ですが、幅広いサービスへの提供をし続けるため、顧客への技術サポート、自社の社員へのトレーニングなど様々な観点から常に進展を続けています。

ユーザーフレンドリーな操作パネル

商品テストの様子はコンピューターのモニターを通じて観察することが出来るんですよ、と玩具へ圧縮テストをデモンストレーションしていたスタッフの方が話をしてくれました。何よりもユーザーがテストの経過を理解し、自ら観察できるようになることが重要です。とも強調されます。試験の様子はタッチパネル操作で基本行われます。分かりやすい操作性をユーザーに提供することで、新しい顧客に使い方を伝えないといけない場合も簡単に行うことができます。新たなユーザーに使い方をいかに早く学んでもらえるか、ということを念頭に設計されています。

グローバルなインフラを通じて、キャリブレーション、トレーニング、技術サポート、ラボ管理の支援など、幅広いローカルサービス機能を提供しているインストロン社。地道な努力が消費者の安全を確保するために多大な貢献をしている企業だな、という印象を非常に強く受けた企業でした。

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